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教諭死亡は公務災害 名古屋地裁「職務は過重」


 愛知県立岡崎商業高校の男性教諭=当時(42)=が校内で倒れ、2009年10月に死亡したのは過重労働が原因として、公務災害と認めなかった地方公務員災害補償基金の処分取り消しを遺族が求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(寺本昌広裁判長)は1日、公務災害と認め処分を取り消した。
 寺本裁判長は判決理由で「生徒の資格取得に向けた指導や全国大会で優勝する部活動の顧問で精神的負荷は高く、死亡する前の1カ月間の職務は特に過重だった」として死亡と公務の因果関係を認めた。この1カ月の時間外勤務は95時間35分だったとした。
 判決後の記者会見で弁護団の森田茂弁護士は「亡くなった男性のように他の教員もいくつも業務を抱え、同じ状況に置かれている」と教育現場での長時間労働の実態を訴えた。
 判決によると、教諭は情報処理などの授業を担当するほか、情報処理部の顧問や校内のパソコンのメンテナンスをしていた。09年9月29日に学校内で倒れ、くも膜下出血で死亡した。
 地方公務員災害補償基金愛知県支部は取材に「今後の対応は判決内容を検討し、本部と協議したい」としている。
(共同通信社)