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[2021.09.24]

BOOK REVIEW『インクルージョン・マネジメント 個と多様性が活きる組織』

船越多枝 著
大阪女学院大学 国際・英語学部准教授 
A5判/292ページ/3000円+税/白桃書房 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊


 「ダイバーシティ&インクルージョン」が一般的な用語となって久しい。現在、多くの日本企業で「多様な人材の活用」を経営上の最重要課題の一つに据えているが、それがどのような具体的成果につながっているかと問われると疑問が残る人も少なくないだろう。本書では、「インクルージョン」を「社員が仕事を共にする集団において、その個人が求める帰属感と自分らしさの発揮が、集団内の扱いによって満たされ、メンバーとして尊重されている状態」と定義しており、組織行動論等を専門とする筆者が、社員のインクルージョン意識の高まりがもたらす効果等を丁寧にひもといていく。

 第Ⅰ部「先行研究と研究課題」では、「ダイバーシティ」「インクルージョン」「日本企業の人材マネジメント」それぞれの先行研究を紹介し、二つの研究課題「日本企業において、職場や組織のどのような働きかけが社員のインクルージョン認識を高めるのか」「日本企業において、社員のインクルージョン認識の高まりはどのような効果をもたらすのか」を導き出す。第Ⅱ部「事例研究」では、男性総合職モデル企業とインクルージョンを活かす企業2社のインタビュー調査を基に、二つの研究課題について考察を行う。

 第Ⅲ部「総合的考察と結論」では、第Ⅱ部の調査における発見事実を振り返り、日本企業におけるインクルージョンの効果と促進要因について総合的に考察した上で、今後の展望を示している。巻末には、付録としてダイバーシティとインクルージョンの歴史的変遷をまとめた年表もあるため、一連の流れを整理することができるだろう。新たな視点や示唆を得るべく、ダイバーシティ&インクルージョン推進の次の一手に悩む実務担当者、マネジメントを行う管理職など、多くの人に手に取っていただきたい一冊だ。

 



インクルージョン・マネジメント 個と多様性が活きる組織

内容紹介

ダイバーシティを機能させるために重要な概念であるインクルージョン。どのような取り組みがインクルージョン認識を高め、インクルージョンを用いることでどのような組織成果が得られるのかを具体的に示す。

日本企業において、ダイバーシティ・マネジメントという「言葉」が定着し、各企業・組織おいて制度拡充が進められるようになって久しい。しかし、必ずしもそれが成果につながっているとは言い難いのが実情である。
本書では、多様性を成果につなげる考え方として、組織における帰属感と自分らしさの発揮の両方が実現されている状態である「インクルージョン」の概念に着目する。インクルージョンの本質を詳らかにし、それをわかりやすく実際に使える概念に落とし込んだ意欲的な研究書であり、研究者はもちろん、ダイバーシティ施策に取り組みつつも成果につながらないと悩む実務家にとって、多様性を活かすとはどういうことなのか、そしてそれを成果につなげるためには何が大切なのか、といった点で、新たな視点や示唆を得られるであろう。

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