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採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント [2020.11.05]

2020年11月


ProFuture株式会社/HR総研
代表 寺澤康介
(調査・編集: 主任研究員 松岡 仁)

 ProFuture代表の寺澤です。
 10月29日、政府は関係省庁の連絡会議で、2023年卒(現大学2年生)の就活スケジュールについて、これまでと同様の「3月 採用広報解禁、6月 面接選考解禁」を維持することを決定しました。同時に、2024年卒についても「変更する必要が生ずる可能性は高くない」ことを確認したとのことで、スケジュールの見直しは早くても2025年卒(来春入学者)からということになったわけです。新型コロナウイルス感染症の影響で、採用数の削減や内定取り消しなど、学生の就職環境が悪化する中、スケジュールの変更による混乱を避ける狙いもある一方、大学向けの調査では「現在の開始時期でよい」との回答が6割近くを占めたことも後押ししたものと思われます。
 また、これに先立つ10月27日には、政府は経団連の冨田哲郎副会長ら経済4団体の代表に対して、2021年卒採用、2022年卒採用に向けて、卒業後3年間は新卒扱いするよう要請しています。新型コロナウイルス禍による学生の就職難の緩和を狙ったものですが、一方で、従業員301人以上の大企業に対しては、2021年4月から直近3年の正社員採用者数に占める中途採用者数の割合(中途採用率)について、ホームページなどでの公表を義務付けることを今年1月に決めています。大企業に根強い新卒採用重視を見直してもらい、中途採用の門戸を広げて転職の機会増大を狙ったものですが、企業の年間の採用計画数が変わらなければ、中途採用人数の増加分だけ新卒採用人数が削減されることになるわけで、ある種矛盾する二つの施策が並行しているともいえます。
 例えば、トヨタ自動車では、総合職採用に占める中途採用者の割合を2019年度は前年度の10%から30%へ高め、将来的には50%にまで高める計画です。そのあおりを食っているのが新卒採用人数です。2019年4月1日付入社が1735名だったのに対して、2020年4月1日付入社は1165名(いずれも技能職、医務職を含む)と3分の2に減少しています。もっとも政府の要請とは関係なく、目まぐるしく環境が変わる自動車産業において、社内人材の育成では追い付かない、新たな分野の専門知識を持った即戦力採用ニーズが急激に高まっていることが背景なのでしょう。
 政府が新卒採用から中途採用へのシフトを企業に要請することは、学生の就職難を助長していることにもなり、政府が一律に要請すべきことではない気がします。企業の人事戦略の中で、必要だと判断すればトヨタ自動車のように中途採用は増加するでしょうし、社内人材の育成で問題なく事業は回せていけるし、外からの新しい風を入れることで風土改革を進めたいという課題も感じていない企業では、それほど中途採用が増えないことがあってもいいと思います。採用は、新卒採用も含めて規制を減らし、もっと企業の自由度があっていいのではと考えます。

体験型ゲームが好評のニトリが1位に躍進

 さて、HR総研では、3月と6月の2回、2021年3月卒業予定の「楽天みん就」会員を対象に行った就職活動動向調査の中で、個別企業の「インターンシップ」「採用ホームページ」「セミナー・説明会」「面接官」等について、「最も印象の良かった企業とその理由」を、1人1社しか投票できない形式で聞いています。そのため、企業ごとの得票数は分散する傾向にありますが、1票の価値はとても大きいといえます。今回は2021年卒採用を振り返り、学生に好感度の高かった(印象の良かった)「インターンシップ」と「採用ホームページ」について、見ていきたいと思います。2022年卒採用に向けて参考にしていただければ幸いです。
 まずは、「インターンシップ」の好感度ランキングです[図表1]

[図表1]最も印象の良かったインターンシップ(上位10社)

順位 企業名 総合  
文系 理系
1 ニトリ 35 27 8
2 凸版印刷 23 18 5
3 三井住友海上火災保険 22 17 5
4 JTBグループ 21 18 3
5 西日本電信電話(NTT西日本) 20 10 10
6 日本航空(JAL) 19 18 1
7 東海旅客鉄道(JR東海) 18 7 11
8 東京海上日動火災保険 16 14 2
9 第一生命保険 14 13 1
9 SCSK 14 5 9

資料出所:HR総研「2021年卒学生の就職活動動向調査」(2020年3月・6月調査の合計、[図表2]も同じ)

 現在進行中の2022年卒採用に向けたインターンシップは、新型コロナウイルス感染拡大を配慮して対面形式とオンライン形式が混在していますが、2021年卒向けのインターンシップはほぼ対面式で実施されました。オンライン化が進行したのは今年3月以降の会社説明会・セミナーからになります。
 1位には、前年2位だったニトリ(35ポイント)が、2位に12ポイントもの大差をつけて躍り出ました。ニトリへの学生コメントで目立つのは「楽しい」という形容詞、そして今年も体験型ゲームが好評だったようです。内容も進行もかなり吟味されていることが推測されます。また、社員に向けたコメントも多く見られます。

・楽しかった(旧帝大クラス・文系)

・ただ楽しい(その他国公立大・理系)

・ゲーム形式で理解できて楽しかった(上位私立大・文系)

・ボードゲームを通して、ビジネスモデルを簡単に理解することができた(上位私立大・理系)

・ゲーム性のある分かりやすいインターンシップだった(上位国公立大・文系)

・実際に経営者の立場で人員を動かすゲームが体験できた(早慶大クラス・文系)

・新卒担当の社員の方との距離が近かった(早慶大クラス・文系)

・社員さんと触れ合える、かつ社員さんが明るい人ばかりだった(早慶大クラス・文系)

 2位の凸版印刷(23ポイント)は、前年はトップ10に入っておらず、今年の躍進組の1社です。グループでのワーク、事業内容の体感が評価されています。インターンシップに参加するのに事前選考がなかったことも功を奏したようです。

・業務体験のワークができた(上位私立大・文系)

・クライアントの課題解決(上位私立大・文系)

・社員が1人付いてくれる業務実習だった(早慶大クラス・文系)

・社員の雰囲気(早慶大クラス・文系)

・先輩社員との個別座談会(その他私立大・文系)

・1dayインターンシップには選考がなく、門戸が誰にでも開かれていた(早慶大クラス・文系)

エリア限定のNTT西日本が5位に

 3位の三井住友海上火災保険(22ポイント)を評価する学生のコメントで目立つのは「理解が深まった」という表現です。学生へのフォローや内容についての評価も高くなっています。

・内定者や社員と話す機会が多く、事業や社風についての理解が深まった(早慶大クラス・文系)

・業界理解、職種理解が深まる内容だった。社員と少人数で話せる機会があった(早慶大クラス・文系)

・プログラムが終わった後も、自宅に社員の方からのメッセージカード、フィードバックが届くなど、かなり丁寧なインターンシップだった(上位私立大・文系)

・今年度の内定者の方がインターン参加者を見てくださり、客観的な視線で自身がどういう立ち回りをしていて、どこが強み弱みなのかを知ることができた(上位国公立大・理系)

 4位のJTBグループ(21ポイント)へのコメントで目立つのは、サービス業らしく、「笑顔」「楽しそう」「魅力的」です。「座談会」や「懇親会」を挙げるコメントも多く見られました。

・笑顔が素敵だった(中堅私立大・文系)

・社員の方が楽しそうに話していた(上位私立大・文系)

・座談会を多く設けてくれた(その他国公立大・文系)

・インプットとアウトプットのバランスが取れていて、企業についての理解が深まっただけでなく、就活生としてのスキル向上も実感できるプログラムだった(旧帝大クラス・文系)

 5位の西日本電信電話(NTT西日本、20ポイント)は、文系10ポイント、理系10ポイントと文理からバランスよく支持されています。また、関西地区に本社を構え、ナショナルブランドの企業と違って事業展開は西日本に限定されており、志望者も大半が西日本出身者で占められている中、5位というポジションを獲得したのは異例ともいえます。そんな同社のインターンシップの評価ポイントは「社員」にあるようです。

・本社がきれいで、人も素敵だった(中堅私立大・文系)

・社員がフランク、個別質問にも丁寧に答えてくれた(上位国公立大・文系)

・ビジネス体験の担当者からのフィードバックがとても良かった(その他国公立大・文系)

「経験」「現場」がキーワードのJALとJR東海

 1dayタイプの座学を主体とするインターシップが増える中、6位の日本航空(JAL、19ポイント)は実践を重視しており、その経験を新鮮に感じる学生が多いようです。

・座学と実践の両方があった(早慶大クラス・文系)

・実際に働いている現場社員との交流(早慶大クラス・文系)

・パイロット職で、シミュレータ体験ができた(旧帝大クラス・文系)

 7位の東海旅客鉄道(JR東海、18ポイント)を評価する学生は、「社員」や「現場経験」を理由に挙げる学生が多くなっています。

・人事部の方の雰囲気が良かった(旧帝大クラス・理系)

・熱意のある人柄の方々が多かった(その他国公立大・理系)

・保線で実際に使用している損傷診断を実践して見せてもらった(中堅私立大・理系)

・リアルな現場を見られた(その他私立大・理系)

 8位の東京海上日動火災保険(16ポイント)のコメントでは、「分かりやすい」「丁寧」「社員との触れ合い」という声が多くなっています。

・企業説明が分かりやすく、グループワークや社員懇談でも多くのことを知ることができた(その他国公立大・文系)

・とても丁寧(その他私立大・理系)

・人事の方ではなく社員の方と直接触れ合い、営業に同行させていただくことまであった(その他私立大・文系)

・インターン後も社員さんとお話しする機会が沢山あるため、企業の風土をよく知ることができる(早慶大クラス・文系)

よりプログラムが問われるオンラインインターンシップ

 9位には、第一生命保険とSCSKの2社が同率(14ポイント)でランクインしました。第一生命保険へのコメントに共通する特徴はありませんが、「社員」ではなく「リクルーター」という表現が目を引きます。

・リクルーターの方と話せる、自己分析の手伝いをしてくれた(その他私立大・文系)

・雰囲気が良かった(その他私立大・文系)

・職種をまたいだプログラムがあった(上位私立大・理系)

 一方のSCSKは、文系も含めてプログラミング体験の評判が良いようです。

・実際にプログラミング体験ができた(上位私立大・理系)

・アプリのようなものを自分たちで作るワークが楽しかった(上位私立大・理系)

・実際に製造・テストまで体験できたのが良かった(上位国公立大・文系)

 今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響の中で、会社説明会や選考のオンライン化が一気に進み、オンライン化の波にうまく乗れなかった企業の中には、2021年卒採用が計画よりかなり遅れた企業が多く、例年であれば最もインターンシップが実施される8月の開催数が前年よりも減少しました。代わりに、9月が開催のピークとなるとともに、10月以降もそれほど大きく減少しない見込みです。
 インターンシップの形式は、前述したように、対面形式とオンライン形式の両方を組み合わせて開催する企業が多くなっています。来年のこのランキングで、オンライン形式のインターンシップがどう評価されるか、どこが評価ポイントになるのか気になるところです。今回、評価ポイントが「社員」というコメントが多くありましたが、オンライン開催では「社員」による差別化がリアルと比べると難しくなり、よりプログラム内容による差別化が問われることになりそうです。

採用中止のエアライン2社は大きく後退

 続いて、採用ホームページの好感度ランキングを見てみましょう[図表2]

[図表2]最も印象の良かった採用ホームページ(上位20社)

順位 企業名 総合  
文系 理系
1 アクセンチュア 36 20 16
2 カゴメ 35 21 14
2 NTTデータ 35 18 17
2 ソニー 35 10 25
5 楽天 33 24 9
5 味の素 33 20 13
7 旭化成 32 16 16
8 オリエンタルランド 31 27 4
9 東京海上日動火災保険 29 29 0
9 任天堂 29 21 8
11 資生堂 28 16 12
12 凸版印刷 26 20 6
12 東海旅客鉄道(JR東海) 26 19 7
14 全日本空輸(ANA) 25 20 5
14 富士通 25 16 9
14 花王 25 14 11
17 ワコール 23 22 1
17 伊藤忠商事 23 19 4
19 日本航空(JAL) 22 20 2
20 三井物産 21 15 6

 かつては、企業の採用ホームページは、就職ナビが新しい採用情報を公開し、プレエントリー受付を開始する採用広報解禁日(現在は3月1日)に合わせて開設することが常でした。しかし、サマーインターンシップの募集が前年の春から始まり、その参加者を対象とした早期選考が堂々と行われている現在では、企業の採用ホームページ開設時期はまったくバラバラです。経団連が就活ルールの主管から撤退したことで、採用広報解禁日を待たずして、インターンシップだけでなく、プレエントリー受付を開始する企業が軒並み増加しています。さらに、今年はコロナ禍によって、採用活動がリアル(対面コミュニケーション)からオンラインに大きくシフトしたことで新卒採用の構図が一変し、採用ホームページの重要性はさらに高まっています。
 新型コロナの影響は、産業の構図にも大きく作用し、オンライン型ビジネスの定着により、IT産業は好調である一方、飲食業や人の移動に関わる鉄道・航空・旅行産業は大幅に落ち込み、明暗がはっきり分かれた形となりました。こうした企業の業績の変化は新卒採用数にも波及し、学生の企業選択にも変化が現れています。結果、「最も印象の良かった採用ホームページ」の顔ぶれも変動しました。
 これまで、採用ホームページで人気が高かったのはエアライン系で、2019年卒と2020年卒採用では連続して全日本空輸(ANA)が1位、日本航空(JAL)が2位でした。この人気傾向は2010年代になってからずっと続いていましたが、2021年卒採用では、ANAは14位、JALは19位に大きく順位を下げることとなったのです。両社とも採用中止が正式に発表されたのは、本調査後の7月になってからでしたが、いずれも5月の段階で既に採用活動の中断は発表されており、それでもトップ20にランクインしていること自体、健闘しているというしかありません。

アクセンチュアが前年8位からトップに躍進

 1位には、前年8位だったアクセンチュア(36ポイント)が大きく躍進しました。学生のコメントからは、「かっこいい」「分かりやすい」「動画」のワードが目立ちます。これまでのような対面での社員と学生の接触ができない中、今後の採用ホームページでは、社員や職種の紹介動画の活用が増えてくるものと予想されます。

・デザインがかっこいい(上位私立大・文系)

・テクノロジーを前面に出したHP(上位私立大・文系)

・外資ということもあり、サイトが洗練されていた。さまざまな情報が早い段階で提供されていた(上位私立大・理系)

・募集要項や必要な人材が分かりやすい(その他国公立大・理系)

・ホームページのセクションは分かりやすく分けられている(旧帝大クラス・理系)

・職種別の案内が見やすく、それぞれに紹介動画が用意されていた点(その他国公立大・理系)

・説明が丁寧で、説明会に参加せずとも企業概要についてかなり知ることができた(上位国公立大・文系)

 2位には同率(35ポイント)で3社が並びました。カゴメのコメントで目立つのは、「色彩」や「明るい」という言葉です。ホームページの制作では文字原稿に注意が行きがちですが、色使いも大切だということが分かります。

・色彩(その他国公立大・理系)

・赤を基調にしながらも落ち着いていた(旧帝大クラス・理系)

・社員の声が豊富に載っている。見やすいデザインである(旧帝大クラス・文系)

・社員の方々のインタビューページが非常に充実していました。顔写真も多く、明るい社風を感じられた(その他私立大・理系)

・レイアウトと理念から明るい社風が伝わった(上位国公立大・文系)

・選考ステップの誘導の仕方が明確で好感を持てた。シンプルで分かりやすい(中堅私立大・文系)

 NTTデータは、コンシューマ商品・サービスを持たない典型的なB to B企業。社名だけは知っていても、就活を始める前からその業務内容までを把握している学生は少ないでしょう。そういう学生に対し、親切なホームページを提供しているようです。

・業界の説明から企業のプロジェクト紹介まで内容が豊富で理解しやすかった(上位国公立大・理系)

・大変詳細な情報を明解な表記で記載していた(上位私立大・文系)

・事業内容やイメージが湧きにくいキャリアイメージを分かりやすく学生に公開していた(早慶大クラス・文系)

・メニューの表示が分かりやすかった。コンテンツが多数ある中でもリスト表示されていたため、目的のページが探しやすかった(上位私立大・文系)

・社員の方の人物面に特化した記事があった(その他国公立大・理系)

 ソニーは理系からの支持が多くなっています。コメントを見ると、「シンプル」という言葉が目立ちます。ただシンプルなだけでなく、内容は豊富で詳しく深く理解できるよう作られているようです。

・ユーザーインタフェースがシンプルで扱いやすい(上位国公立大・理系)

・シンプルで見やすい(その他国公立大・理系)

・かっこよく、かつ記事がシンプルにまとまっている(早慶大クラス・理系)

・選考過程について詳しく載せてくれていた(その他国公立大・理系)

・自分の専門に合わせた細かい事業が分かりやすく記載されていた(旧帝大クラス・理系)

・見ているだけでワクワクして、ここで働いてみたいと思った。得られる情報が多い(その他国公立大・文系)

企業理念、社長の思いが強く伝わる楽天

 5位は、楽天と味の素が同率(33ポイント)で並びました。楽天の学生コメントを読むと、グローバルな企業文化が印象的なようです。また、ECサイト運営会社らしく、「サイトの見やすさ」も評価されています。

・グローバルで自由な社風が推されていた(その他国公立大・理系)

・英語版もあり、海外へ視野を広げていることがよく分かった(上位私立大・文系)

・情報が豊富で、しっかり会社の事業と発展を伝えている。抽象的な企業理念や求める人物像より、入社してからできることを具体的に説明している(旧帝大クラス・理系)

・一般的には事業内容について詳しく記載するが、楽天では企業理念の記載に力を入れていたところ。またそこから会社に対する社長の思いが強く伝わってきた(その他私立大・文系)

・企業の理念や情報を分かりやすく載せており、業務内容も社員の声を通して知ることができた(中堅私立大・文系)

・見やすかったし、企業のポイントを表す言葉とその意味について書かれていて理解しやすかった(中堅私立大・文系)

・UIが見やすく、欲しい情報に簡単にリーチできた(上位国公立大・理系)

 味の素のコメントには、「見やすい」「分かりやすい」との言葉が特に多く、カゴメと同様に「明るい」も多くなっています。

・見やすかった(早慶大クラス・理系)

・シンプルで分かりやすい(中堅私立大・文系)

・業務内容の詳細、SDGsへの取り組み、社員の方へのアンケートなど、幅広くさまざまな情報を分かりやすく書かれている(早慶大クラス・文系)

・暖かい印象を受けた(旧帝大クラス・文系)

・注力している研究内容や、企業としての今後の展望が伺えた(上位国公立大・理系)

・WEBデザインで印象に残っている(その他国公立大・文系)

・明るい(早慶大クラス・文系)

 7位の旭化成(32ポイント)は、メーカーの中で就職人気ランキングでも常に上位をキープしており、採用ホームページへの評価も高くなっています。学生のコメントを読むと、多くの事業分野を分かりやすく説明しているようです。

・感覚的に企業理念が伝わってきた(早慶大クラス・理系)

・デザイン性、メッセージ性(旧帝大クラス・文系)

・企業の事業内容を手っ取り早く理解できた(上位私立大・文系)

・専攻が関係なさそうな学生にとっても興味が持てる内容だった(旧帝大クラス・理系)

・知りたい内容に比較的アクセスしやすかった(その他国公立大・理系)

 8位のオリエンタルランド(31ポイント)は、コロナ禍によって業績が大幅に悪化した企業の1社です。しかし、学生の人気は高く、採用ホームページの評価は、2020年卒の10位から2021年卒は8位へと、逆にランクを上げています。学生コメントでは、「夢」「理念」がキーワードとなっていました。

・夢の国を想定したHPとなっており、連絡先をあえて目立たなくするなどの配慮が見られた(中堅私立大・理系)

・毎回、ログインした際に出る言葉が素敵だった(中堅私立大・文系)

・夢が溢れていた(上位私立大・文系)

・理念に共感できたから。知りたいことが分かりやすくなっていた(早慶大クラス・文系)

・学生が少しでも多く企業のイメージや情報がつかめるような工夫がされていた(上位私立大・文系)

・HPの情報が整理されていて、欲しい情報を見つけやすい(旧帝大クラス・文系)

任天堂が前年の61位からトップ10入り

 9位には、東京海上日動火災保険と任天堂が同率(29ポイント)で並びました。東京海上日動火災保険は採用ホームページの好感度ランキングの常連で、前年は3位でした。学生のコメントでは、「マリンプルー」と呼ばれる同社のシンボリックカラーである「青」の印象と、「社員」についてのコメントが多くなっています。

・デザインがオシャレできれいだった(その他国公立大・文系)

・爽やか。見やすい(旧帝大クラス・文系)

・青で統一されていて見やすかった(上位私立大・文系)

・青で統一されており、を抜いて爽やかな印象だった(上位私立大・文系)

・かっこいい社会人に見えた(旧帝大クラス・文系)

・働いている社員の印象が良かった(早慶大クラス・文系)

・さまざまな情報が見やすく、社員の方の写真ともに紹介があった(早慶大クラス・文系)

 前年の61位から9位へと大躍進を遂げたのが任天堂です。同社のホームページの評価ポイントは、「職種の分かりやすさ」と「楽しさ」、そして「キャラクター」に触れるコメントも多くなっています

・企業のイメージや仕事内容が非常に分かりやすかった(早慶大クラス・文系)

・社員さんの体験記がとても魅力的な内容で、その職種の面白さを余すことなく伝えていると感じた(旧帝大クラス・文系)

・職種説明が分かりやすいキーワードでまとまっており、かつ新入社員の活躍が見えた(上位国公立大・文系)

・キャラクターを使って仕事内容を紹介してくれていて面白かった(その他私立大・理系)

・任天堂の顔であるキャラクターがあり、見ているだけでも楽しかった(中堅私立大・文系)

・選考に進むかどうかにかかわらず、見ていて楽しいホームページであった(上位国公立大・文系)

 学生に好感を与えるホームページに共通するのは「見やすさ」「分かりやすさ」「欲しい情報へのアクセスしやすさ」といったデザイン性と、社員を多く登場させて業務や職種を紹介する情報量です。平坦な記事で言葉だけで解説するより、社員に語らせたほうが学生には伝わりやすくなります。また、社員の登場のさせ方は写真と文字だけなく、動画の活用も検討したいところです。YouTubeやTikTok、ニコニコ動画、LINE LIVEなど動画系SNSに慣れ親しんだ学生世代には、動画の親和性は極めて高く、共感を生みやすい訴求方法だといえます。
 HR総研が6月に人事担当者を対象に実施した「2021年卒&2022年卒採用動向調査」では、「2022年卒採用でより重要になると思われる施策」を聞いたところ、「オンライン説明会」「オンライン面接」に続いて、3位に「採用ホームページ」が挙げられています。Withコロナが続く中、採用ホームページの重要性はますます高まります。2022年卒採用に向けて、今一度、自社の採用ホームページを見直してみませんか。

寺澤 康介 てらざわ こうすけ
ProFuture株式会社 代表取締役/HR総研 所長
86年慶應義塾大学文学部卒業、文化放送ブレーンに入社。営業部長、企画制作部長などを歴任。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。07年採用プロドットコム(ProFuture)を設立、代表取締役に就任。約25年間、大企業から中堅・中小企業まで幅広く採用コンサルティングを行ってきた経験を持つ。
著書に『みんなで変える日本の新卒採用・就職』(HRプロ)。
http://www.hrpro.co.jp/

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