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[2012.11.05]

厚生年金基金制度の段階的廃止案(厚労省試案)が示される

 

厚生労働省は11月2日に開催した「厚生年金基金制度の在り方に関する専門委員会」において、「厚生年金基金制度の見直しについて(試案)」を提示した。この試案について、今後、同専門委員会での議論を経て成案が得られれば、所要の法律改正案を次期通常国会に提出する予定――としている。

〈概要〉(見直し内容の詳細は下記の厚生労働省HPで提供されている配布資料を参照ください)

1.特例解散制度の見直しによる「代行割れ問題」への対応
・代行部分の積立不足は母体企業が負担することを基本とし、連鎖倒産等による地域経済・雇用への影響や厚生年金本体の将来の財政リスクの軽減の観点から、現行の特例解散制度の基本的な考え方・枠組みを維持しつつ、一定の見直しを行う。
・見直しに当たっては、厚生年金本体との財政中立を基本とし、厚生年金の被保険者やすでに代行返上・解散した基金との公平性の確保およびモラルハザード防止に留意しつつ、明確な適用プロセスと適用条件を設定する。また、見直し後の特例解散制度は5年間の時限措置とする。
・なお、代行部分の債務である「最低責任準備金」は、厚生年金本体との財政中立の観点から計算方法を見直した後の最低責任準備金を用いるものとする。

2. 企業年金の持続可能性を高めるための施策の推進
[1]企業年金の選択肢の多様化
現行の確定給付企業年金(DB)や確定拠出年金(DC)の枠組の中で、できる限り制度運営コストが低く、また、企業の追加負担が少ない企業年金の選択肢を増やす。
(1)キャッシュバランスプランの給付設計の弾力化
・キャッシュバランスプランにおいて用いる基準利率(仮想個人勘定に累積していく際に用いる利率)について、現行の指標(定率、国債利回り、消費者物価指数、東証株価指数など)のほか、「運用実績」を加える。
・基準利率の下限について、現行では「各年度でゼロ以上」となっているが、「加入から退職までの全期間通算でゼロ以上」となっていればよいこととする。
・年金現価率(仮想個人勘定に累積した残高を年金化するときに用いる利率)の下限については、現行では「10年国債の1年平均と5年平均の低い方の利率」となっているが、「ゼロ以上」であればよいこととする。
(2)集団運用型DC(仮称)の創設
確定拠出年金の特徴(掛金負担を固定、給付は運用成果を反映)を持ちつつ、企業単位で運用方針や運用商品の選択肢を決める新たな類型のDC(「集団運用型DC(仮称)」)を導入する。
[2]厚生年金基金から他の企業年金への移行支援
厚生年金基金から他の企業年金へ移行することを支援するため、次の特例措置を設ける((1)および(2)については申請期限を施行日から5年間とする)。
(1)DB移行後の財政運営の特例
代行返上により確定給付企業年金(DB)に移行した場合には、移行時の積立不足金の償却期間を現行の20年から30年に延長する。
(2)代行返上支援事業
企業年金連合会が解散基金加入員を対象として実施している支払保証事業について、基金が代行返上により確定給付企業年金等に移行する場合の経費を支援する事業へと見直す。
(3)代行資産の先行返還制度の導入
代行の将来返上を行った基金が、過去返上を行うまでの間に、年金記録整理等の事務手続きに先行して代行資産を返還することができる仕組みを創設し、厚生年金本体の債権管理に伴うリスクを軽減する。
(4)中小企業のDBへの移行支援
・単独ではDBを設立することが困難な中小企業が、基金の解散の際に保有資産を事業所単位で既存のDBに移換し、簡易な手続きで加入することができる仕組みを新たに導入する。
・具体的には、加入員は基金から当該DBに自動的に移行できることとし、受給者は当該DBからの年金給付か一時金支給のいずれかを選択できることとする。
(5)代行資産の現物納付
従来の代行返上と同様、保有資産の売却による市場への影響を緩和する観点から、一定の条件の下で株式等の有価証券現物での納付も可能とする。
3. 代行制度の見直し
・代行部分の債務である最低責任準備金の計算方法について、有識者会議報告の指摘等を踏まえ、厚生年金本体との財政中立の範囲内で適正化を図る。
・代行制度の創設から約半世紀が経過し、制度を取り巻く経済・金融情勢が大きく変わる中で、代行制度の今後の持続可能性に関する検証や厚生年金本体の財政に与える影響等を踏まえ、代行制度は10年間の移行期間をおいた上で、段階的に縮小・廃止する。
・移行期間中の制度運営に当たり、解散認可基準等の見直しを行う(代議員会議決、事業主、加入員の同意について、現行の「4分の3」を「3分の2」に/解散理由の撤廃)

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002njif.html


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