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セミナー、イベントレポート
リンク栃木ブレックス山谷拓志社長に聞く
[2010.09.24]

ブレックスは、なぜ日本バスケ界のヒーローを獲得できたのか? ――リンク栃木ブレックスを支える山谷拓志社長に聞く(3/3)


2008年8月31日、NBA挑戦のために渡米していた田臥勇太選手が6年ぶりに国内復帰するに当たって、所属チームとしてリンク栃木ブレックスを選んだことは、非常に大きなニュースとなりました。

■創設間もないチームが、
L
日本バスケット界最大のヒーローを獲得できた理由

当時、田臥選手の能代工業高校時代の恩師がブレックスのヘッドコーチを務めていたことが獲得の決め手だったのではないか——という憶測もありましたが、山谷さんは「あの移籍劇は、飛び込み営業で大型受注を勝ち取れたようなもの」だと表現します。

008年8月、日本人初のNBAプレイヤー、田臥選手が6年ぶりの国内復帰に選んだのは、創設2年目のリンク栃木ブレックスだった

2008年8月、日本人初のNBAプレイヤー、田臥選手が6年ぶりの国内復帰に選んだのは、創設2年目のリンク栃木ブレックスだった (C)Link Sports Entertainment / Photo by Toon Nakamura

「当時、田臥選手のエージェントからは、何かのルートを使って本人に直接アプローチするのはやめてくれ、と言われてましたから。
代理人にメールを出しても、日本でプレーする気持ちはないと断言されました。

しかし、しつこいと思われようともう少しだけ当たってみようと、渡米して直接代理人に交渉しようとしたのです。
最初はけんもほろろな対応でしたが、2回目に行ったときに初めてエージェントと話ができて、条件を出してくれ、と。

それで最終的には入団にまで行き着いたのですが、田臥選手のその後の発言を聞くと、「新しいチームという点に魅力を感じた」という理由のほか、「しつこさにプロ根性を感じた」ということだったようです(笑)。

“自社の規模だとこんな人材は穫れない”と最初からあきらめる中小企業は多いと思いますが、行動を起こしてみれば可能性はゼロではない、というコトだと思います」

■スポーツチームで行う目標管理とは?

山谷さんは、リンクアンドモチベーション在籍時に、スポーツチームにおいて、企業を対象とした人材育成の手法を導入する——というコンサルティングを行ってきました。

リンク栃木ブレックスにおいても、企業の人事管理に倣って、「コミットメントシート」と呼ばれる目標管理シートを選手に渡しています。

リンク栃木ブレックスで活用している、選手を対象とした“目標管理ツール”、コミットメントシート

選手を対象とした“目標管理ツール”、コミットメントシート(クリックして拡大)

「コミットメントシートには、目指す選手像を書いてもらいます。それを心・技・体に分けて、具体的な向上目標に落とし込んでもらう——という書式です。
チームスポーツでは、数字上の成果が現れにくい重要なポジションがありますし、また控えの選手でも自分の役割を果たしている選手にはきちんと評価をしなければなりません。
そういったケースでも、非常に役立っているツールです」

■地域密着でも「モチベーションマネジメント」を重視

リンク栃木ブレックスでは、地域密着活動も意欲的に行っています。

「チームのステークホルダーのモチベーションを上げていく、という発想から、選手やスタッフだけではなく、ファンや住民、行政との関わりについてはずっと考えています。
もちろん、設立当初はマスコミにも取り上げてもらえませんでしたから、ファンになってもらい、試合に来てもらうには、こちらから地域に出て行くしかなかった、という事情もありました。

リンク栃木ブレックスを支える、(株)リンクスポーツマネジメントの代表取締役 山谷拓志さん

(株)リンクスポーツマネジメントの代表取締役 山谷拓志さん

選手が交流の場に出て行ったり、マスコットキャラやチアリーダーが地域のイベントに出て行くなど、その数は過去3年間の累計で500回を突破しました。2.5日に1回くらいは何かやっている計算ですね。選手を学校の講師として派遣する「キッズ・モチベーション・プロジェクト」や、地域のミニバス・チームへの訪問活動「D-プロジェクト(D:Dream、Development、Dynamic)」などは非常に好評です。

一方で、行政に「おねだり」をせずに、まず住民の支持を得ることを心掛けきました。イソップ物語「北風と太陽」に例えると、北風アプローチではなく、太陽アプローチですね。その結果、チームの本拠地である宇都宮市体育館の名称が「ブレックスアリーナ宇都宮」となるなど、今では非常に力強い行政の応援をいただくようになってきています」

日本バスケットボールリーグ(JBL)の2010―2011シーズンは、9月17日に開幕しました。

リンク栃木ブレックスは、昨年までの「挑戦者」としての立場とは異なり、今年は「王者」として新たなシーズンに挑んでいくこととなります。果たして彼らは、2度目の「Break Through」を成し遂げることができるのか、創設4年目のチームにとって大きな正念場になることは間違いありません。

―完ー

リンク栃木ブレックス http://www.linktochigibrex.com/
栃木県を本拠地とするプロ・バスケットボールクラブ。2007年に日本バスケットボールリーグ(JBL)2部に参入、2008年にトップリーグであるJBLへ昇格。2009-2010シーズンには同リーグで初優勝を飾る。日本人初の NBAプレーヤーである田臥勇太選手、日本初の高卒プロ契約選手である川村卓也選手らを擁する。
BREX SHOP(リンク栃木ブレックス オフィシャルネットショップ) http://www.brexshop.com/

山谷拓志 やまやたかし Profile
1970年東京生まれ。1992年、アメリカンフットボール日本代表選出。1993年、(株)リクルート入社、リクルートシーガルズにて2度日本選手権優勝。その後シーガルズの運営を経て、2005年(株)リンクアンドモチベーション入社。組織人事コンサルタント、研修講師として多くのスポーツチームのコンサルティングを手掛ける。2007年に(株)リンクスポーツマネジメントの代表取締役に就任。


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