jin-jour(ジンジュール) |人材育成、リーダーシップ、モチベーション、メンタルヘルス対策など 人事の視点から、働く人と会社の関係を元気にする情報を発信

ログイン
MENU

メニュー

×

BOOK REVIEW 【編集部】 [2011.01.25]

BOOK REVIEW(17)新しい人事管理のフレームワークを理論的に分析した意欲作


『戦略人事論』

須田敏子著 日本経済新聞出版社
四六判・2940円(税込)

戦略人事論

戦略人事論
須田 敏子

日本経済新聞出版社 2010-09-09
売り上げランキング : 261858

Amazonで詳しく見る


グローバル競争が激化する中で、かつて日本企業の強みだった“日本型人材マネジメント”は、力を失いつつあり、再構築を迫られている。

本書は、欧米の戦略人事論をベースに、社会学、経済学、戦略論、組織行動論など幅広い分野の研究成果を取り入れ、戦略人事の研究をひもときながら、筆者が独自に開発した「包括的戦略人事フレームワーク」を提唱したものである。

「包括的戦略人事フレームワーク」とは、同質性・異質性という2つの相反する圧力が作用している人材マネジメントにおいて、両者に配慮し、バランスをとりながらも、その企業独自の方法論を講じることで企業の競争優位を実現していくというフレームワークのことである。

ここでいう「同質性」とは他社と類似した戦略が競争優位を生み出すという立場であり、「異質性」とは他社と差別した戦略が競争優位を生み出すという立場である。

第8章までの前半では、日本で形成された日本型人材マネジメントが定着・安定・維持された理由を、国際比較や制度理論から分析・検証していく。すべての企業にあてはまるベストプラクティスがあるといわれている分野であり、同質性に属する部分である。

さらに後半では、公平感やモチベーション構造は万人に共通であっても、具体策な人事施策は人材マネジメント全体の特色によって異なるとする異質性に着目した分析を行っている。

日本型人材マネジメントともアングロサクソン型人材マネジメントとも異なる、これからの日本の人材マネジメントの在り方を、いかに戦略的に展開するか追求した意欲作といえる。

実務というよりは理論中心なので、人事戦略を大所高所の視点から理論的に学習したい人にオススメだ。

■目次
まえがき
序 章 日本企業が抱える雇用問題
第1章 戦略人事研究の系譜と包括的戦略人事フレームワーク
第2章 包括的戦略人事フレームワークの理論的背景
第3章 先進諸国の人材マネジメント比較
第4章 日本型人材マネジメントの補完性タイプ
第5章 アングロサクソン型人材マネジメントの補完性タイプ
第6章 制度社会学からの日本型人材マネジメントの分析
第7章 ハイ・パフォーマンス・モデル
第8章 ベストプラクティスのもうひとつの側面
第9章 戦略人事のベストフィットモデル
第10章 日本型人材マネジメントの変化のメカニズム

■著者profile
青山学院大学経営学部卒業。日本能率協会マネジメントセンターで月刊誌『人材教育』編集長などを歴任後、イギリスに留学し、バース大学で博士号を取得。現在、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。主な著書に『日本型賃金制度の行方:日英の比較で探る職務・人・市場』『HRMマスターコース:人事スペシャリスト養成講座』(ともに慶應義塾大学出版会)など。


労務管理、人事評価、ハラスメント対応など充実のコース!

労務行政eラーニング 詳しくはこちら

禁無断転載
▲ ページの先頭に戻る

ログイン

×

人事・労務に役立つ商品・サービス検索

  • カテゴリとジャンルから検索

検索

注目商品ランキング 新着商品