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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中里良一さん(有限会社中里スプリング製作所社長 )
[2011.08.12]

“思いやり”リーダーが日本企業のチームワークを高める:これからの日本企業の生きる道(18)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(18)
社員に夢を用意する経営戦略(3)[まとめ]

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

中里スプリング製作所 中里良一 社長編

リーダーシップにも、様々な流派がありますが、中里社長のリーダーシップは、“思いやり”を重要視したものでした。これは、日本の考え方に合っているとインタビュワー前川氏は考えています。リーダーシップについての勉強にもなる、中里社長インタビューの総まとめ、ぜひ最後までご覧ください。

社員に夢を用意する経営戦略(3)[まとめ]
“思いやり”リーダーが日本企業のチームワークを高める

●サーバントリーダーシップに欠けているもの

「リーダーシップ」にはさまざまな“流派”があります。ここ数年、注目を集めているのは「サーバントリーダーシップ」。これは、執事のように部下に奉仕し、気持ちよく働いてもらうことを重視するものです。

しかし、私はパラダイムが大きく変わろうとするこの時代において、「サーバントリーダーシップ」という考え方には大切な視点が欠けていると思っています。部下が気持ち良く働くためには、奉仕よりももっと重要なものがあるからです。それは、「社会にこんな価値を提供したい」「こういう会社にしたい」といったリーダーの強い「思い」。そして、部下一人一人を育て活かす、リーダーの「思いやり」です。

タワーズワトソン社が世界22カ国を対象に行った「2010年グローバル従業員意識調査」によれば、「従業員が会社の成功のために貢献しようとする意思と能力」において、「非常に意欲的」な人材はグローバルで21%にのぼっています。ところが日本では、「非常に意欲的」な人はたったの5%にすぎないのです。日本人は、世界の中で最も会社が嫌いな部類に属していると言えるでしょう。これはおそらく、成熟社会で高い経済成長が期待できない状況で、未来に希望を見出せない人が増えているからではないかと思います。

●強い組織は「思いやり」が作る

このように働く人々が悩み迷う時代だからこそ、リーダーには「楽しい未来を描き、夢を語ること」が求められます。その「楽しい未来」や「夢」こそがビジョンであり、中里さんのいう「アドバルーン」。リーダーの「思い」のもとに人が集い、共に走ってこそ、強い組織が生まれるのです。

リーダーに求められる「思いやり」とは、部下に奉仕し執事のように接することとは別のものです。組織全体のパフォーマンスをあげるためには、一人一人の強みを見出し、その強みを活かして部下が自立・自走しながら他者と協働できるよう動機付けすることが必要です。リーダーが部下に奉仕するのではなく、部下が組織に奉仕するのです。組織に奉仕することが部下の働き甲斐になるようリーダーは創意工夫し続けるべきなのです。そして、「一人一人を見つめ、育て活かす」ことこそ、リーダーに求められる「思いやり」。この点、中里さんが社員に夢を語らせることは、「思いやり」の示し方の一つと言って良いでしょう。

社内に展示される「ばね」からは、製品のぬくもりが感じられる。

部下が明るい未来を描き集える「思い」を示し、「思いやり」で組織の力を最大化する中里さんのあり方は、チームワークで強みを発揮する日本人の美点を活かしていると言えます。このようなリーダーシップこそ、今の日本に求められているものなのではないでしょうか。


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