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コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考【太期健三郎】 [2011.04.20]

ビジネス思考をマスターしよう!:コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考(1)


【新連載】 コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考(1)
太期健三郎 だいご けんざぶろう
ワークデザイン研究所 代表

ビジネス思考とは、仕事、経営を行う際の基本となる考え方です。過去のビジネスマン、コンサルタント、経営者などが試行錯誤しながら生み出したもので、ビジネスフレームワークともいわれます。ビジネス思考を使うことには多くのメリットがあります。マスターしてデキるビジネスパーソンになりませんか?

■ビジネス思考とは?

ビジネス思考とは、ビジネスを行っていくうえで基本となる考え方です。ビジネスフレームワークともいわれ、数学でいえば公式、語学でいえば文法、武道でいえば「型」のようなものです。

このように書くと、「難しそう」「複雑そう」と思われるかもしれませんが、心配は無用です。実はとても「簡単で」「シンプル」なツールなのです。

■ビジネス思考を使うメリット

ビジネス思考を使うと、ムダが減り、仕事を速く処理することができます。そして、仕事の精度、質が高まります。つまり、仕事の効率と効果を高めてくれるというメリットがあります。また、ビジネス思考は、業種、職種を超えて役立つ汎用性の高いツールなのです。

ビジネス思考を使わないデメリットを説明したほうが分かりやすいかもしれません。ビジネス思考を使わないということは、我流、自己流で仕事をするということです。

例えば、あなたが上司から「自社で行っている事業のA事業を継続するべきか、撤退すべきかを判断するために事業分析を行って報告書にまとめてくれ」と指示されたとします。

ビジネス思考を理解していないと「何を分析してよいか分からない」「何から手をつければいいのだろう?」と戸惑うことでしょう。そのような場合、やみくもに情報を集めたり、思いつくままに分析をしたり、分析すべき項目を漏らしたりといった事態になりかねません。ムダ、ムリ、ムラといった非効率な作業と、低い仕事の効果を生み出してしまうのです。

もし、事業分析を行ううえで代表的なビジネス思考の一つ「SWOT分析:Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)」を知っていれば、何を分析すればよいか(=分析すべき項目)が明確になり、ムダなく効率的に行うことができます。

図表1 QCDで比較―自己流で仕事をする vs ビジネス思考を使う

  自己流で仕事をする ビジネス思考を使う
Q:Quality
(質)
モレやダブりの発生など、粗い仕事になりやすい。 高精度、質の高い仕事になる。
C:Cost
(コスト)
ムダな作業などが発生し、余計なコストが発生する。 無駄なく低コストで行える。
D:Delivery
(納期、スピード)
試行錯誤しながら進め、やり直しなどを行って時間がかかる。 明確なゴールに向かって段取りよく進められるため、スピーディに行える。
つまり・・・ コストパフォーマンスが低い コストパフォーマンスが高い

※QCDとは品質(Quality)、価格(コスト)、納期(Delivery/Time)の頭文字をつなげた略語で、仕事、商品・サービスなどを評価するビジネス思考のことをいいます。

自己流に仕事をするのは、基本を十分にマスターした後の話です。「型破りな人」という言葉がありますが、「型」を習得しなければ、型を破ることはできません。

遅すぎることはありませんが、ビジネス思考は若いうちに習得することをお薦めします。

短期間ではわずかな差でも、ビジネス思考を使う人と使わない人では、5年後、10年後の成長や成果に大きな差が開くことでしょう。早く習得すればするほどビジネス思考を使うメリットをたくさん享受することができるのです。

次回はビジネス思考のカテゴリーを説明し、それぞれの代表的なものを紹介していきます。どうぞご期待ください。

太期健三郎(だいごけんざぶろう)profile
1969生まれ。神奈川県横浜市出身。経営コンサルタント/ビジネス書作家。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)、株式会社ミスミ、株式会社グロービスを経て、ワークデザイン研究所代表に就任。コンサルタントおよび現場実務の両者の立場で一貫して人材マネジメントとキャリアデザインに取り組む。主著『ビジネス思考が身につく本』(明日香出版社)。
ワークデザイン研究所のホームページ http://work-d.org/
ワークデザイン研究所代表のブログ http://blog.livedoor.jp/worklabo/


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