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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中里良一さん(有限会社中里スプリング製作所社長 )
[2011.07.15]

我慢して働いても豊かにならない時代のマネジメント:これからの日本企業の生きる道(12)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(12)

“気持ちの豊かさ”をトッピングするマネジメントのために③[まとめ]
株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

中里スプリング製作所 中里良一 社長編

これまで(10)~(11)のインタビューでは、気持ちの豊かさをトッピングするマネジメントについて中里社長にお話をうかがいました。これを受け
て、このエッセンスを日本企業の中にどう活かしていけばいいか、どんなマインドでマネジメントをしていけばいいか、前川孝雄さんがかみ砕いたまとめ編をお送りいたします。

“気持ちの豊かさ”をトッピングするマネジメントのために(3)
我慢して働いても豊かにならない時代のマネジメント

●会社を嫌いになる仕組み

中里さんがおっしゃるように、日本企業はバブル崩壊以降の苦境を乗り切る人事施策の積み重ねの中で、想定し得なかった「会社を嫌いになる仕組み」ができてしまっているように思います。

高度成長期には、会社が成長すれば働く人の給料が上がり、まじめに働き続けていればそこそこ出世することもできました。お金を稼ぐこと、プライドを守ることは比較的容易だったといえます。ところが、現代社会においては大企業でさえ右肩上がりの成長は望めません。それどころか、IT技術の進展がもたらしたパラダイムシフトによってビジネスモデルが危機にさらされている企業も少なくないのです。

●我慢して働いても豊かにならない

例えば、全国各地に張り巡らせた販売網は従来であれば“資産”でした。しかし、インターネットを介した販売網がものを言う時代には、リアルな販売チャネルは“負債”になりかねません。このような時代の変化に伴って、「我慢して働けば豊かになる」という図式は崩れました。それにもかかわらず成果ばかりを求められ続ければ、働く人々が会社を嫌いになるのも無理はないでしょう。もはや「人をお金や地位だけで動機付けすることはできない時代になった」と言っていいと思います。

中里さんは、お金以外の幸せとは何かを考え、会社で働く時間そのものの充実感に価値を見出して会社を経営されています。これこそ、いまの時代の日本企業に求められる視点ではないでしょうか。

●一人ひとりの長所を見つけて伸ばすのがダイバーシティマネジメント

また、「平均点を目指すのではなく、長所を伸ばすことを考えたほうがいい」というアドバイスは、企業の在り方へのアンチテーゼと言えます。

これまで日本企業は、新卒一括で採用を行い、階層別研修やジョブローテーションを通じて金太郎飴のような同質の人材を育成してきました。しかし、中里さんが実践されているのはこれと正反対のやり方です。社員一人ひとりの強みを生かし、それをつなぎ合わせて、会社全体のパフォーマンスを最大化しようとされています。

中里スプリングの社員の方々の作品

私は、これこそ求められる日本型のダイバーシティマネジメントだと思います。ダイバーシティというと、グローバルな企業では「宗教や文化の違いを超える」、ドメスティックな企業では「女性の活躍を支援する」といった文脈で語られがちですが、それはダイバーシティの一つの側面でしかありません。一人ひとりの長所を見つけて伸ばし、組織の力を最大化することこそ、これからの日本企業に求められるダイバーシティマネジメントなのです。


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