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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
日本テレビ放送網 土屋敏男さん編
[2011.06.09]

日本テレビ放送網 土屋敏男さんが語る“デキる社員”の条件 ~10年間ずっと続ければ、10年と1日目にはものすごいプロになれる(3/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(27)

土屋敏男さん

(日本テレビ放送網株式会社 編成局エグゼクティブディレクター)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

各分野で活躍されている10人の方にご登場いただき、“デキる社員”にはどんな思考、行動様式が求められるのかに迫る本シリーズ。第9回のゲストは、日本テレビの土屋敏男さんです。
「電波少年」シリーズや「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」の辣腕プロデューサーとして一時代を築いた土屋さんは現在、動画ポータルサイト「第2日本テレビ」を立ち上げ、「間寛平のアースマラソン」などインターネットの世界でも既存の枠を壊すコンテンツ作りを続けています。テレビとインターネットの今後、そして若手ビジネスパーソンへのメッセージをうかがいました。

今後ネットの世界では「エンターテインメントとは何か」「ジャーナリズムとは何か」など、コンテンツの中身について議論を深めていくことが必要

―2006年に動画ポータルサイト「第2日本テレビ」を立ち上げ、インターネットの世界でもご活躍です。テレビとインターネットの関係など、今のメディアの状況についてどうご覧になっているかを教えてください。

インターネットの世界では、技術やビジネスの話が先行して、コンテンツについてきちんと議論されていないと感じます。コンテンツが集まるプラットフォームがあって、みんながそれを無料で共有できればいいんだという価値観がある。ネットビジネスを手掛ける人たちは、自分でコンテンツを作ることをしてこなかった。それが、インターネットの限界になってしまっているように思うんです。

土屋敏男さん (日本テレビ放送網株式会社 編成局エグゼクティブディレクター)

ネットビジネスの世界には、当初、「テレビ番組だって制作会社が作っているんだから、テレビ局なんてなくてもいい」という人もいました。テレビ局の力を借りず、自分たちが制作会社に直接発注してコンテンツを作ればいいという発想ですね。そして、「アクセスがどれくらいか」「制作費はいくらか」「1アクセス当たり何円のコストか」というように、数値だけをやりとりしたんです。しかし、コンテンツの本質は数値化されません。分かりやすく言えば、今現在の数値と関係なく「次に面白いのは何か」という視点で作られるのが、プロフェッショナルのコンテンツなんです。この点、テレビ局の強みは、自分たちで「次に面白いのは何か」を考えてコンテンツを作ってきたことにあると思っています。これからのインターネットの世界では、「エンターテインメントとは何か」「ジャーナリズムとは何か」など、コンテンツの中身についてもっと議論を深めていくことが必要でしょう。

「インターナショナルクライアントの協力を得て、インターナショナルコンテンツを展開する」ことが当たり前になる

―インターネットの世界で目指していること、実現したいことは何ですか?

インターネットでやっていきたいことの一つは、コンテンツのグローバル展開です。

今では世界中で撮影した映像が簡単に編集でき、YouTubeにアップすれば世界のどこからでも見ることができます。こういった仕組みを使えば、映像コンテンツのグローバル化が可能です。
僕は間寛平さんのアースマラソンの企画に携わりましたが、アースマラソンはトヨタ自動車などのグローバル企業のサポートを受けています。
今後、インターネットの世界では「インターナショナルクライアントの協力を得て、インターナショナルコンテンツを展開する」ことが当たり前になるでしょう。アースマラソンは、その意味で僕にとっては一つの実験でもありました。これから、より本格的なインターナショナルコンテンツを作っていくのが僕の夢です。

自分に特別な才能があったとは思わないが、あきらめはとても悪かった

―最後に、仕事で成果を出していくために必要なことは何だとお考えか、若手ビジネスパーソンへのアドバイスとあわせてお聞かせください。

僕のもとには、知人を通じて「歌手になりたい」「俳優になりたい」という方がやって来ることがあります。「どうすれば歌手になれるか」「俳優になるには何をやればいいか」と聞かれると、僕は「毎日、その夢に向かって努力すること」と答えるんです。歌のレッスンなり演技の勉強なり、「1日たりとも欠かさず10年間続ければ間違いなくなれる」と。でも、10年間、毎日続けるのはそう簡単なことではありません。つい合コンに行って遊んだりしてしまうのが人間でしょう。そして、10年続けられない人が歌手や俳優になるのは難しいでしょう。

僕が知っている、お笑いの世界の頂点を極めたある人は、常に面白いことをやりたい、面白くなりたいと考えています。もっといえば、彼は、面白いことを考え続けることしかできない。そこには「自分は売れるだろうか」とか、「芸人としてやっていけるか」と考える隙は微塵もないんです。

大事なのは、何事もあきらめずに続けることなんです。僕は自分に特別な才能があったとは思いませんが、あきらめはとても悪かった。「あきらめなかった」というより、「あきらめられなかった」というほうが正しいでしょう。28歳で「元気が出るテレビ!!」の制作を担当した時、テリー伊藤さんを見て「この人は絶対に抜けないな」と思いました。テレビ番組作りの才能ということで言ったら、僕と伊藤さんとでは、一生かかっても到底越えられないと思うほど差があったんです。でも、そう思ってもあきらめられない。僕は、いつか伊藤さんに「土屋ちゃんは僕を抜いたね」とか「僕より面白い」と言わせようと、ずっと思い続けています。

佐藤文男さん(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)

 

同じことをずっとやり続けるというのは難しいことのように感じるかもしれません。でも、僕は「自分があきらめられないことは何か」を考えれば、だれでも続けるべきことを見つけられると思っています。今はまだ続けられることが見つかっていないという人も、「自分にはあきらめられない何かがある」と考えたほうがいい。

例えば、テレビ番組作り一つとっても、ゼロから企画を立てるプランナーがいれば、企画を現場で形にするディレクターがいて、全体をまとめるプロデューサーがいます。テレビの業界でビジネスをするには、営業担当も必要です。僕自身は何かをコーディネートしたり、調整したり、折衝したりというのは苦手ですが、そういう場面で力を発揮する人を見ると「プロだな」と思います。世の中には、さまざまな「プロ」がいるんです。自分が能力を磨くべきことは、必ず見つかるはずです。それを10年間ずっと続ければ、10年と1日目にはものすごいプロになれる。そう信じて、日々、努力し続けてください。

profile 土屋敏男さん(日本テレビ放送網株式会社編成局エグゼクティブディレクター)
1956年生まれ。1979年に一橋大学社会学部を卒業し、日本テレビ放送網に入社。編成部やワイドショーの現場を経た後にバラエティー番組制作の道に進み、プロデューサー、ディレクターとして「電波少年」シリーズや「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」など数々の番組を手掛ける。「電波少年」シリーズでは「Tプロデューサー」「T部長」として番組に登場。2006年、動画ポータルサイト「第2日本テレビ」を立ち上げ、コンテンツ事業局次長兼「第2日本テレビ」事業本部VOD事業部長に就任。2010年より現職。ATP個人賞、日本文化デザイン賞など受賞多数。著書に『電波少年最終回』(日本テレビ放送網)、共著に『一歩60cmで地球を廻れ~間寛平だけが無謀な夢を実現できる理由~』(ワニブックス)がある。

profile 佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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