人事・労務の課題解決サポートサービス

No.105

2017.07.14

Sounds Good!
2

労働法と競争法の重なる領域




濱口 桂一郎

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)
労働政策研究所長

 労働法と競争法(独占禁止法等)はいずれも民商法の特別法ですが、少なくとも日本ではこれまであまり相互のつながりはありませんでした。「少なくとも日本では」というのは、労働法の教科書にあるように、労使関係法、とりわけアメリカの労使関係法制は、反トラスト法(シャーマン法)という競争法による弾圧からの解放の歴史でもあるからです。
 労働者の団結や団体交渉といったことが取り引きを制限する「共謀」として、刑事上、民事上の違法行為とされていた時代は、アメリカでは1932年のノリス・ラガーディア法の制定まで続きました。その後、1935年のワグナー法によってむしろ労働者の団結や団体交渉が保護されるようになりますが、これは雇用される労働者のみの権利であって、自営業者が同じことをやれば従来どおり競争法違反となります。この法的状況はヨーロッパや日本でも同じです。

 こうした中、近年世界共通に個人請負型就業者の拡大が見られ、...

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