人事・労務の課題解決サポートサービス

No.96

2017.01.30

Sounds Good!
4

日本型雇用システム論と小池理論の評価(後編)




濱口 桂一郎

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)
主席統括研究員

 日本型雇用システムについての議論で、たびたび参照されるのが小池和男氏(現・法政大学名誉教授)の理論です。しかし、小池理論の根幹部分について、多くの読者は取り違えてしまっているのではないか、と考えます。
 前編では、小池氏の賃金理論の変遷をたどりながら、その議論における問題点の所在を見ていきました。後編では、こういう小池氏の発想の根源を探ってみたいと思います。

 多くの人は小池氏を実証的労使関係論者だと思っているようです。しかし、小池氏の議論は労使関係論の基本的発想の欠如した純粋経済学者のスタイルです。それも新古典派というよりも宇野派マルクス経済学の直系です。
 労使関係論とは何でしょうか? 一言でいえば、労使の抗争と妥協によって作り上げられる「ルール」の体系を研究する学問です。その「ルール」は政治的に構築されるのですから、経済学的に正しい保障はありません。もちろん、政治的に構築されたルールが持続可能...

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