人事・労務の課題解決サポートサービス

No.95

2017.01.16

Sounds Good!
6

日本型雇用システム論と小池理論の評価(前編)




濱口 桂一郎

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)
主席統括研究員

 日本型雇用システムについての議論では、ほぼ必ず小池和男氏(現・法政大学名誉教授)の理論が道しるべとして用いられます。しかし、世間の人々が小池理論を理解している理解の仕方は、実は必ずしも小池氏が一貫して説き続けてきていることとは異なるのではないか、むしろその理論的方向性においては逆向きに理解されてきているのではないか――という風に、私は感じるようになっています。「理論的」方向性とは、政治的とか社会的な方向性、いわゆるイデオロギー的な傾きのことではありません。実を言えば、そういう方面からの批判や称賛は山のようにありますが、そういう類いの議論はすべて、小池理論の「理論」たる根幹のところを取り違えてしまっているのではないか、取り違えて褒めたり貶(けな)したりしてしまっているのではないか、という疑問です。
 今回は、前後編の2回にわたって、上述した疑問を、小池氏の著作の文言そのものを正確に把握することを通じて確認してみたいと思いま...

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