講座概要
2025年の民間主要企業の賃上げ率は「5.52%」となり、2年連続で5%を超える高い水準となりました。物価上昇や人材確保への対応のために必要だった賃上げですが、それにより増加した人件費は、将来の経営に禍根を残してしまうリスクがあります。
2026年は「高水準の賃上げを続ける企業」と「(人件費増加を避けるために)賃上げを見送る企業」とに二分されるでしょう。このような中、それぞれの企業は、自社の現状や将来見通しについて分析したうえで、「賃上げをどのように行うのか」を判断し、労使双方が納得できるような形で、それを進めていくことが必要です。
本講座では、「統計データから世間動向を把握する方法」および「自社の業績を合理的に推測して賃上げ率や人事施策の決定を行う方法」について解説します。
経営者、人事関係者から労働組合の方まで、奮ってご参加ください。
※昼食はお弁当をご用意しています(来場受講のみ)
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①統計データから世間動向を把握し、今回の賃上げに臨む考え方が整理できます
②統計的手法を使った合理的な人件費・賃金管理ができます
③回帰分析などの統計的手法が使えるようになります
講座内容
Ⅰ 統計データによる経済・社会情勢のチェック
1.賃上げ交渉に向けてチェックするべき統計データ
2.景気、物価動向のチェックポイントと現状把握
3.雇用、賃金動向のチェックポイントと現状把握
4.2026年賃上げ交渉の論点
Ⅱ 自社の業績・人件費に関する分析
1.業績指標の算出と経営状況の分析
2.労働生産性、労働分配率の算出と適正性の検証
Ⅲ シミュレーションによる人件費・人員の適正化
1.適正人件費・人員の考え方
2.回帰分析の基本的な考え方
3.人件費シミュレーション(今後5年間の事業収支の推測)の進め方
4.人件費・人員を適正化するための施策
Ⅳ 演習・まとめ
1.演習 「人件費シミュレーションの実践」
(人件費シミュレーションを行い、それに基づいて人員計画・賃金施策を立案する。)
2.まとめ
講師プロフィール

Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
【略歴・著書】
一橋大学卒業後、大手電機メーカーに入社、その後、三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱等を経て独立。現在、人事コンサルタントとして人事制度設計、事業計画の策定などのコンサルティングを行うとともに執筆・講演活動などで幅広く活躍中。主な著書に『実践 人事データ活用術』『Excelでできる 戦略人事のデータ分析入門』(いずれも労務行政)ほか多数