講座概要
順風満帆に見えたあの企業は、どこで経営の舵を切り間違えたのか? 実は、その答えは「数字」となって財務諸表に記されているのです。
「売上高や販管費に占める人件費の割合は妥当なのか?」「人的資本という貸借対照表(B/S)概念と人材育成費という損益計算書(P/L)概念をどのように結び付けるのか?」こうした人事に関連する質問に財務的な視点から、あなたは自信を持って答えられるでしょうか?
本講座は、実在する企業の財務諸表を用いたケーススタディを通じて、人事担当者が「財務の本質」について実践的・体感的に学べるよう工夫しています。
※講義で使用しますので必ず筆記用具と電卓をご準備ください
※昼食をご用意しています(来場受講のみ)
※グループワーク形式のセミナーとなります。 直前のキャンセルや当日の無断欠席はお控えいただきますようお願いいたします
【本講座のポイント】
①【洞察力】財務諸表に隠された企業のSOSサインを見抜く力が身に付きます
②【想像力】数字だけでは分からない経営の実態を対話を通じて想像できるようになります
③【提案力】数字を根拠に人事戦略上のリスクや課題を具体的に提言できるスキルを習得できます
講座内容
Ⅰ なぜ人事担当者が財務会計を学ぶのか?
イントロダクションとして、人事の仕事と会社の数字の意外な関係性を解き明かします。「会計」の目的や「財務会計」と「管理会計」の役割も理解します。
Ⅱ 財務3表の役割を個別に理解する
会社の財産状況(貸借対照表:B/S)、儲けの仕組み(損益計算書:P/L)、お金の流れ(キャッシュフロー計算書:C/S)を示す3つの重要な財務諸表。まずは、それぞれの役割と構造を丁寧に解説します。
Ⅲ 3つの表をつなげて読む! 会社の全体像をつかむ
B/S、P/L、C/Sは互いに密接に連動しています。3つの財務諸表がどのようにつながり、会社の経済活動全体を映し出すのか、その核心を学びます。
Ⅳ 財務指標から会社の「実力」と「リスク」を見抜く
安全性、収益性、効率性…。指標分析の手法を学び、数字の裏に隠された企業の強みや弱み、さらには「危ない兆候」を読み解くスキルを身に付けます。
Ⅴ 【グループワーク】あの企業はなぜ傾いたのか?
実在する企業の財務諸表を使い、経営が傾いたプロセスをグループで徹底討論します。分析結果と「人事としての打ち手」を発表し、実践的な思考を鍛えます。
Ⅵ 【まとめ】財務と人事の関係を改めて考える
グループワークで学んだ「財務」と「人事」の関係性を振り返りながら、双方の武器によって可能となるマネジメントの実践行動を改めて考えてみます。
講師プロフィール

公認会計士若松弘之事務所 代表 公認会計士
若松 弘之 氏
公認会計士若松弘之事務所 代表 公認会計士
若松 弘之 氏
【略歴】
1995年 有限責任監査法人トーマツ東京事務所に入所。国内監査部門にて上場企業の監査業務を中心にしながら中小企業等の株式上場準備業務にも従事。
2008年 有限責任監査法人トーマツを退職し、公認会計士若松弘之事務所を開業。
各種実務セミナーや企業研修、早稲田大学大学院等での講師を歴任するほか、地方自治体の各種委員、上場企業等の社外役員など幅広く活動。