講座概要
近年、「人的資本経営」が企業価値向上の鍵として注目される中、法的リスクを見据えた制度設計と運用が求められています。本講座では、人的資本経営の基本を踏まえた上で、人事制度の構築・運用の具体的な実践方法、有価証券報告書における開示義務への実務対応、コンプライアンス確保の実践策など人的資本経営に関連する法的留意点やリスク、実務対応について、労働法に精通した弁護士が解説します。人事労務担当者の視点からの実践的な人的資本経営のポイントが学べます。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①人的資本経営の基本が学べます。
②法的留意点を踏まえた企業価値の向上につながる制度設計と運用方法を理解できます。
③他社が実際に行っている人的資本経営の具体的な実践方法が分かります。
講座内容
Ⅰ 人的資本経営の基本と社会的背景
1.「人的資本経営」とは何か
2.なぜ今「人的資本経営」なのか
3.ESG・SDGsの潮流
Ⅱ 人的資本情報の開示と法的留意点
1.有価証券報告書の改正内容
2.開示が期待される項目について(例:エンゲージメント・多様性)
3.開示の具体例
4.実務における注意点
Ⅲ 人的資本経営と労務管理
1.ダイバーシティ施策と法的課題
2.採用や昇進
3.エンゲージメント施策と実務上のリスク
4.人事制度、評価
5.メンタルヘルス・過重労働問題
Ⅳ 人的資本経営におけるリスクマネジメント
1.コンプライアンス体制との整合性
2.雇用・解雇トラブルとの関係
3.社内通報制度と人的資本
Ⅴ ケーススタディ
1.他社事例
2.上場企業の人的資本経営の具体的な実践方法
講師プロフィール

早川・村木 経営法律事務所 パートナー弁護士
村木 高志 氏
早川・村木 経営法律事務所 パートナー弁護士
村木 高志 氏
【略歴・著書】
早稲田大学法学部卒業後、2005年弁護士登録(東京弁護士会)、ロア・ユナイテッド法律事務所入所、2013年同事務所パートナー弁護士を経て、2021年1月から現職。
主な著書に『2025年版 年間労働判例命令要旨集』(労務行政、重要事件解説担当)、『実務Q&Aシリーズ 募集・採用・内定・入社・試用期間』(労務行政/共著)のほか『労政時報』など定期刊行誌への寄稿多数。