講座概要
近年急速に進む高齢化社会。労働力人口減少の打開策の一つとして「シニア人材の活躍」が挙げられます。また、高年齢人材の活躍を後押しする「定年延長」に向けた法令の見直しが進んでいます。
「70歳定年法」の施行に加え、同一労働同一賃金の視点からも一足先に、ジョブ型の制度の導入が求められています。しかし、各企業の取り組みは、法律の対応に終始し、本来あるべき活躍の場の提供や活性化施策、モチベーション向上に資する処遇については十分に実現できていません。本講座では、多様化するシニア人材のニーズを鑑みながら、本当のシニア人材の活躍や組織貢献を実現するための人事制度の「改正のポイント」や「陥りやすい“落とし穴”」について解説します。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①シニア人材の活性化・活躍の場の構築に資する制度のポイントが整理できます
②シニア人材のモチベーションの維持・向上につながるための仕掛けづくりが理解できます
③シニア人材の処遇変更・合意形成に向けたポイントが学べます
講座内容
Ⅰ シニア人材を取り巻く環境変化
・シニア人材の変革を後押しする外部環境の変化
1.労働力人口の推移・グローバル化から見る現状
-日本企業を取り巻く労働環境の変化から読み解く、シニア人材の活用の必要性を再確認する
2.最新の関連法令と国の支援策
-シニア領域に関連する関連法規、労働法関連の改革の方向性に関して理解を深める
3.シニア人材の意識とモチベーション
-シニア人材の多様化する意識(仕事観・セカンドキャリアに対する考え方)と
モチベーションの関係を読み解く
Ⅱ シニア人材の活躍を実現する人事制度の設計ポイント
・シニア人材の活用と活躍を実現する人事制度のポイント
1.人材戦略・事業特性に沿ったポリシーの設定
-シニア人材の活用・活躍で企業が実現したい事項を深耕する
2.等級・評価・報酬制度の設計のポイント
-シニア制度において一般制度との差異や検討事項を明確にする
3.退職金・早期退職・選択定年制などの周辺制度
-シニア人材が選択できる選択肢(コースなど)と制度化のポイントを理解する
4.シニア人材向け人事制度の運用上のポイントと落とし穴
-規程・制度に現れない運用上の巧拙と適正化の手法を理解する
5.企業の先進事例の紹介
Ⅲ シニア人材のモチベーション支援策
・多様化するシニア人材の意識(仕事観・セカンドキャリアに対する考え方)に響く支援策
1.シニア人材の仕事観・キャリア観の棚卸し
-多様化するシニア人材の仕事観・キャリア観の棚卸し方法を理解する
2.キャリアデザイン、セカンドキャリア醸成のための施策
-自己分析による今後の働き方の模索を促す方法を理解する
Ⅳ シニア人材の活躍をより推進するためのポイント
・シニア人材が活躍を推進する施策
1.シニア人材の活躍の環境構築
-現場において、シニア人材が他の年齢層の人材と円滑に業務を行える環境の構築方法や工夫などを理解する
2.人事部門に求められる役割
-現場でシニア人材が活躍するために、人事部門が担うべき役割や調整機能を理解する
講師プロフィール
株式会社アクティブ アンド カンパニー 常務取締役 コンサルティング事業部 事業部長
八代 智 氏
株式会社アクティブ アンド カンパニー 常務取締役 コンサルティング事業部 事業部長
八代 智 氏
【略歴】
大手金融機関にて人事業務全般(人事企画・労務・給与・採用等)に従事するとともに、人事制度改革プロジェクトに参加。その後、複数の外資系プロフェッショナルファームにて、コンサルティングに従事。現在は、組織・人事領域のコンサルティングを行うとともに、アクティブ アンド カンパニーのメインテーマである、組織活性化コンサルティングサービス(アクティベーションマネジメント)の提供も行っている。