講座概要
「人的資本の情報開示」の本格的なスタートにより、日本企業は、社外の利害関係者から、人的資本に関する問い合わせを数多く受けるようになっています。これに的確に対応するため、人事関係者は、経営層に対して、人的資本に関する資料提出や状況報告を行ったり、現状や方針について説明したりすることが求められています。
そこで、人的資本に関する資料作成や状況説明をするうえで必要となるスキル(具体的には「労務構成や賃金分布を可視化するスキル」や「人的資本の状況を関係者に説明するスキル」など)を習得することを目的とした本講座を開催することといたしました。実際にエクセルを操作する演習を中心に進めますので、初心者の方でも、分かりやすく、見栄えが良い資料づくりができるようになります。
皆さんのご参加をお待ちしております。
※こちらの講義はWindows使用を前提とした操作方法となります。
※受講者の方には当日使用するサンプルデータをメール送信いたしますので、必ず当日使用するパソコンにインストールのうえ会場にお越しください。
※講義で使用しますので、必ず「エクセルのインストールしてあるノートパソコン」をお持ちください。
※Excel 操作の説明は「Excel 2016」を使用して行います。
※昼食をご用意しています
【本講座のポイント】
①エクセルを使った演習を通じて、データ集計やグラフ化のコツがつかめます
②人的資本に関する指標の算出方法や統計データの使い方が分かります
③自社の人的資本の状況について、関係者への報告・説明が適切にできるようになります
講座内容
Ⅰ 人的資本情報の資料づくりのポイント
1.「人的資本情報の資料(人的資本報告)」とは
2.「人的資本情報の資料(年次報告書)」の章立て
3.報告書の書式とレイアウト
4.図表の貼り付け方法、資料を使った説明の方法
Ⅱ 人的資本情報のデータの集計・算出方法
1.人的資本情報の種類、定性データの数値化の仕方
2.平均値、中央値、標準偏差、分位数などの使い方
3.エクセル「基本統計量」の使い方(演習)
Ⅲ 業界データ、他社情報の入手と使い方
1.厚生労働省等が公表する統計データの入手と使い方
2.有価証券報告書、しょくばらぼ等からの他社情報の収集・分析
Ⅳ グラフの作成方法とポイント(演習)
1.ヒストグラムの作成
2.散布図の作成と見方
3.箱ひげ図の作成
4.グラフ作成のポイント
Ⅴ ピボットテーブルを使った集計(演習)
1.満足度調査の結果集計(クロス集計)
2.「男女の賃金差異」の要因分析と説明の仕方
3.人材マップの作成、ドリルダウン機能の使い方
講師プロフィール
Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
【略歴・著書】
一橋大学卒業後、大手電機メーカーに入社、その後、三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱等を経て独立。現在、人事コンサルタントとして人事制度の設計、事業計画の策定などのコンサルティングを行うとともに執筆・講演活動などでも幅広く活躍中。主な著書に『実践 人事データ活用術』『Excelでできる 戦略人事のデータ分析入門』(いずれも労務行政)ほか多数