講座概要
人事労務のトラブルは、「問題設定」と「用語選択」のミスが原因になっていることが少なくありません。人事労務に関する知識は、インターネットや書籍で簡単に入手できるので、知識の習得・蓄積だけでは何のアドバンテージにもなりません。重要なのは、知識の習得よりもトラブル対応のために必要な「問題設定」を自分で考える力と、社内で共通認識がないままバラバラに使われている人事用語を「適切な用語」に選択・修正する力です。本講座では、労働法の説明は最小限にし、トラブル対応の際に求められる「考える力」と「概念整理のスキル」を丹念にわかりやすく解説します。
※昼食をご用意しています(来場受講のみ)
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①オリジナル問題集で「トラブル内容」の解決アプローチを整理できます
②逆引き人事労務用語集で「無駄な会議・誤解される報告書」を防止できます
③残念な人事・法務担当者の特徴! 「居酒屋の論理」&「自己保身のCCメール」を明らかにします
講座内容
Ⅰ 見当違いの「問題設定」とは?
1.雇用主を意識せずに「職場」の議論をする
2.就業規則を見ないで「ミクロの法律論」をする
3.社内報告と会議を目標にする
Ⅱ 「不正確な用語選択」とは?
1.日常用語と法律用語の区別がついていない
2.アバウトな概念での会議発言・社内報告
3.本社・現場管理職・直属上司で意思統一できない
Ⅲ オリジナル問題集による思考訓練
1.三択問題から見えてくる「問題設定の多様さ」
2.回答選択から見えてくる「自分の思考方法のクセ」
3.分かってくる「怪しい報告の傾向」
Ⅳ 逆引き人事労務用語集を使った概念整理
1.社内会議で冒頭に説明すべき「用語の定義」
2.混乱しやすい用語・多義的な用語に要注意
3.この言葉が出たら要注意な「危険ワード」
Ⅴ 残念な担当者・混乱する会議への対応方法
1.「報告書に基づいた議論」を避ける
2.「現場で解決できなかった理由」が解決の鍵
3.「法的議論」を避けて「事実・選択」で対処する
Ⅵ 残念な人事・法務担当者にならないために!
1.飲みに連れて行く・・・は「昭和の対応」
2.「難解な言い回し」は法務部員の自己満足
3.法律論以外に準備すべき「予備の説明方法」
講師プロフィール
中山・男澤法律事務所 パートナー弁護士
高仲 幸雄 氏
中山・男澤法律事務所 パートナー弁護士
高仲 幸雄 氏
【略歴・著書】
早稲田大学法学部卒業。平成15年弁護士登録、中山慈夫法律事務所(現中山・男澤法律事務所)に入所。国士舘大学21世紀アジア学部非常勤講師。主な著書に『実務家のための労働判例読みこなし術』(労務行政)、『優秀な社員を確保できる 人事労務制度 使いこなしマニュアル』(中央経済社)、『Q&A 解雇・退職トラブル対応の実務と書式』(新日本法規出版/共著)ほか多数