講座概要
2022年8月、内閣官房から「人的資本可視化指針」が公表されました。「人的資本」とは、経営資源(ヒト、モノ、金、情報)の中でも、特に「ヒト」に着目し、ヒトが持つ能力や経験を“資本”として捉える考え方です。今後、日本企業は、採用、育成、処遇など人的資本をどのように活用しているかを情報開示すること求められます。これに伴い、人事関係者は、人的資本に関する資料作成や状況説明を経営層から求められる機会が多くなるでしょう。
本講座では、労務構成や賃金などのデータの集計やグラフ化のノウハウ、統計データの使い方について丁寧に解説します。実際にエクセルを操作する演習を中心に進めますので、初心者の方でも、分かりやすく、見栄えが良い資料づくりができるようになります。皆さんのご参加をお待ちしております。
※こちらの講義はWindows使用を前提とした操作方法となります。
※受講者の方には当日使用するサンプルデータをメール送信いたしますので、必ず当日使用するパソコンにインストールのうえ会場にお越しください。
※講義で使用しますので、必ず「エクセルのインストールしてあるノートパソコン」をお持ちください。
※Excel 操作の説明は「Excel 2016」を使用して行います。
※昼食をご用意しています
【本講座のポイント】
➀エクセルを使った演習を通じて、データ集計やグラフ化のコツがつかめます
②人的資本に関する指標の算出方法や統計データの使い方が分かります
③自社の人的資本の状況について、関係者への報告・説明が適切にできるようになります
講座内容
Ⅰ 人的資本情報のデータの集計・算出方法
1.人的資本情報の種類、定性データの数値化の仕方
2.単純平均・加重平均、中央値、標準偏差などの使い方
3.エクセル「基本統計量」の使い方(演習)
Ⅱ 業界データ、他社情報の入手と使い方
1.人的資本に関する業界水準データの入手と使い方
2.有価証券報告書等からの他社情報の収集・分析
3.人件費分析の進め方(演習)
Ⅲ グラフの作成方法とポイント(演習)
1.ヒストグラムの作成
2.散布図、箱ひげ図の作成
3.グラフ作成のポイント
Ⅳ ピボットテーブルを使った集計(演習)
1.「男女の賃金差異」の要因分析と説明の仕方
2.人材マップの作成、ドリルダウン機能の使い方
Ⅴ 人的資本情報の資料づくりのポイント
1.「人的資本可視化指針」のポイントと対応
2.自社の開示項目、モニタリング情報の選定
3.人的資本情報の資料の作り方(事例紹介)
講師プロフィール

Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
Fフロンティア株式会社 代表取締役 人事コンサルタント 社会保険労務士
深瀬 勝範 氏
【略歴・著書】
一橋大学卒業後、大手電機メーカーに入社、その後、三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱等を経て独立。現在、人事コンサルタントとして人事制度の設計、事業計画の策定などのコンサルティングを行うとともに執筆・講演活動などでも幅広く活躍中。主な著書に『実践 人事データ活用術』『Excelでできる 戦略人事のデータ分析入門』(いずれも労務行政)ほか多数