組織開発・人財育成コンサルタント
すばる舎

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 働く環境が昭和時代に比べて大幅に改善されたはずの令和時代において、退職者数は減らず、メンタルヘルス不調で出社できない人は増加傾向にある。残業規制や有給休暇の取得徹底、リモートワークの推進など、社員にとって働きやすい環境の整備は進んでいるが、それだけでは解決できないマネジメントの質や人間関係のあり方が、現代の職場における課題になっていると本書は語る。8000人以上の管理職に向けて研修を実施してきた著者が、今の管理職が悩んでいる点を解決し、成果を上げ続けられる組織をつくるための具体的なノウハウや心構えを提示する。
■ 昭和と令和の違いを対比し、“部下との関わり方” “マネジメント方法” “目標設定、昇格、キャリア支援” といった観点で6章に整理し、実際の事例を交えながら解説している。各章内は「部下のモチベーションの上げ方」「営業部のマネジメント」など、シチュエーションや目的ごとに細分化されているため、読者が必要な箇所を探しやすい。それぞれのパートには「まとめ」の一文が添えられ、時間がない人でも重要なポイントを見逃さない構成となっている。
■ 本書は、ベテラン管理職が自身のマネジメントスタイルを見直すきっかけとなるばかりでなく、経験の浅い管理職が昭和型のマネジメントを経験した上司と接する際にも役立つ。働き方も人材も多様化が進む中で、管理職の「人を育て、組織を支え、成果を出し続ける」という使命は、時代が変わっても一貫して存在する。昭和型を否定するのではなく、良いところを取り入れたマネジメントを学ぶことができるだろう。
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