ローレンス工科大学ビジネス&ITカレッジ教授、教育心理学博士/フリーランス
四六判/336ページ/2300円+税/ディスカヴァー・トゥエンティワン

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 会話は人間のコミュニケーションの中心を成すもので、日常的な業務の相談から会議での議論に至るまで、職場でもさまざまな会話が行われる。しかし、それらがネガティブな内容であると、やる気を失ったり対立を生んだりといった結果を招きかねない。本書は、チームの生産性を高め、ポジティブな変化を起こすような「価値ある会話」を実現する方法について、「アプリシエイティブ・インクワイアリー」の原理を用いて科学的に解説するものである。
■ 「アプリシエイティブ」とは価値を認めたり感謝したりすること、「インクワイアリー」とは探求することを指す。本書では、これらの要件を満たした会話を「価値ある会話」としている。そして、価値ある会話を実践するためには、「チューン・イン」「生成的な質問」「ポジティブなフレーミング」という三つの要素が不可欠であると指摘する。「チューン・イン」とは、相手や自分の心身のモードがどんな状態にあるのかという “現在地” を知るためのテクニックだ。また、「生成的な質問」は、強みや価値を探求する問いであり、「ポジティブなフレーミング」は、相手を引き込んでポジティブな結果を生み出せるような会話を意図的に構成することを意味する。
■ 本書の大きな特徴は、テクニックを紹介するにとどまらず、実話を基にした数多くの事例(プロジェクトの締め切り前、管理職が遅刻の多い部下との面談を準備する場面など)を掲載している点にある。具体的な会話の内容と、それがもたらす効果を紹介しているため、職場での実践に生かしやすい。本書を参考に、世界的な先進企業、米海軍、国連など、さまざまな組織で活用されているアプリシエイティブ・インクワイアリーの原理を自社にも取り入れてみてはいかがだろうか。
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内容紹介 ■職場のこんな「空気」に疲れていませんか? もし一つでも当てはまるなら、必要なのは未来志向の対話です。 ■「破壊的な会話」から「価値ある対話」へ この手法は、1対1の面談から4500人規模の組織変革まで応用できる科学的なメソッドで、Googleやアクセンチュアといった先進企業でも導入されており、その効果は実証済みです。 「問い」を変えれば、思考が変わり、行動が変わり、そして組織が変わります。 |
