弁護士(中町誠法律事務所、中山・男澤法律事務所、中町誠法律事務所)
A5判/276ページ/3800円+税/有斐閣

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 多様性やダイバーシティといった言葉が広がり、“これから取り組まなければいけない課題” との認識も浸透しているものの、この課題と向き合うに当たっては、何から始めてよいかとまどうこともあるのではないだろうか。本書は、使用者側の立場から人事労務問題に取り組む弁護士が、さまざまなバックグラウンドを持つ人材の雇用におけるダイバーシティの問題について、人事労務実務を念頭に置いて解説したものである。
■ 第1章は、ダイバーシティを取り巻く環境について、各種統計資料や経済産業省のガイドライン、女性活躍推進法、コーポレートガバナンス・コードに触れ説明する。第2~6章は、LGBT、障害者、女性、高年齢者、外国人それぞれの雇用における法制度の概観、主要裁判例を解説するほか、企業事例や取り組みのポイントを押さえている。随所にQ&Aを盛り込み、“障害者を有利に扱うことは定義上直接差別に該当すると思うが、禁止されない直接差別はあるか” など、行き届いた内容になっている。また、本書はテーマを独立させた構成となっているため、興味のある章から読むことができる。各章で取り上げる裁判例は、①主要事件の概要、②決定・判決要旨、③実務上の留意点が端的にまとめられており、読み進めやすいことも特徴だ。
■ これからダイバーシティ推進を行う企業はもちろんのこと、既に取り組みを進めている企業においても、企業経営で多様性を生かすことは、企業の成長につながる重要なポイントである。本書は、自社のダイバーシティ推進を進める際の基本事項を確認する上で、心強いパートナーとなるだろう。
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内容紹介 ダイバーシティにもとづく人事労務について,企業をとりまく現状と個々の属性についての法制度・判例を踏まえた実務対応や実際の取組を概観する。経験豊富な弁護士が,企業の成長のための「攻め」も意識しつつ丁寧に解説。人事部や法務部で働く人にお薦め! 【目次】 |
