2026年01月23日掲載

BOOK REVIEW - 『ケースで学ぶ 労務トラブル解決交渉術〔第2版〕』

安倍嘉一 著
森・濱田松本法律事務所 外国法共同事業 弁護士 
A5判/301ページ/3100円+税/民事法研究会 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 企業業績の向上は、企業と労働者間の信頼関係によって実現される。この信頼関係が失われることによって発生するトラブルを、本書では「労務トラブル」と呼ぶ。企業経営では、発生した労務トラブルをどう処理するか、いかに企業損失を少なくするかが重要な課題であり、労働者側との話し合いにおける「交渉術」が解決のカギを握る。12年ぶりの改訂となった本書では、裁判例の動向を踏まえて内容をアップデートするとともに、ハラスメントに関する章を新設。企業の労務問題を専門に扱う弁護士である著者が、交渉の実践ノウハウを解説している。

■ 第1章は、交渉にはどのような人物・組織が登場するか、交渉の準備やポイントなどを紹介する。第2~7章は、「解雇」「残業代請求」「うつ病による休職」「ハラスメント」「人員削減」「労働組合との交渉」の6テーマを取り上げ、実際に起こりそうな事例を設定し、ケーススタディーを行っている。各ケースで示されるフローチャートでは、交渉実務の全体の流れが分かるようになっている。また、交渉のさまざまな場面における会話形式の対応例では、ポイントとなる部分に弁護士からのアドバイスがあり、実務の参考になる。

■ 労務トラブルが裁判等に発展することは、企業にとって社会的にも経済的にも大きなリスクである。日常の労務管理を適切に行うことはもちろんだが、労務トラブルが発生した場合は話し合いによる解決を行うことが重要であり、それを行う人事・労務担当者にとって、本書が示す交渉術は解決の一助となるだろう。

ケースで学ぶ 労務トラブル解決交渉術〔第2版〕

内容紹介
新たにハラスメント事案の交渉術を収録し、12年ぶりに改訂!
実務担当者の「知りたい」に応える1冊!

実例×会話形式で学ぶ交渉の「型」と「勘所」。
これでもう労務交渉は怖くない。

企業と労働者のトラブルをいかに解決し企業の損失を最小限に抑えるか、企業の労務問題を専門に扱う弁護士である著者が、労務トラブルでの交渉のノウハウを開示した実務の手引!

【解雇】【残業代請求】【うつ病による休職】【ハラスメント】【人員削減】【労働組合団体交渉】の6つのケースごとに対応法や交渉術を会話形式でわかりやすく解説!

ケースごとにフローチャートを収録 → 労務交渉実務の流れが一目瞭然!

交渉のさまざまな場面ごとに、会話形式のケーススタディとQ&Aを収録 → 具体的な弁護士のアドバイス方法や会社側の対応方法がリアルに理解できる!

企業の人事・労務担当者はもちろん、企業の労務問題を扱う弁護士に向けた、企業の損失を最小限に抑えるための必読書!