mederi株式会社 代表取締役、産婦人科医/慶應義塾大学名誉教授
四六判/232ページ/1600円+税/合同フォレスト

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 近年、健康経営の取り組みの一つとして、「女性特有の健康課題」が注目されている。生理痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害などの心身の不調を抱えながら働く女性は少なくないが、こうした健康課題について、これまで十分に認識されてこなかった。しかし、女性の社会進出が進む現代の日本において、従業員の健康管理をアップデートしていくことが求められている。本書では、仕事のパフォーマンス低下などにも影響を及ぼす女性特有の健康課題を職場でどのようにケアし、どう仕組み化するのかを解説する。
■ chapter1~2では、なぜ企業が女性の健康課題に取り組むことを求められるのか、そもそも生理・PMSとはどういうものかを解説する。chapter3以降では、女性の生理・PMSへ寄り添った職場づくりのノウハウや職場での理解促進を図るための勉強会の進め方について、さまざまな事例を交えて紹介する。例えば、生理休暇を「ご自愛休暇」と言い換える工夫や、生理時の早退・通院制度の導入、婦人科検診費用補助などの施策が挙げられている。
■ 現代の女性は “生理過多” の時代を生きており、生理回数の増加に伴い生理トラブルも増えることは容易に想像がつくだろう。経済産業省の試算(2024年2月公表)によれば、月経随伴症による労働損失は年間で約5700億円とされている。一方で、「正しい知識を持たなければ、女性の健康課題に向き合うことも寄り添うこともできない」と著者は指摘する。女性の活躍が必要とされる今こそ、本書を通じて生理やPMSに対する理解を深めることで、女性が働きやすい職場環境を整えるきっかけとなるだろう。
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女性に選ばれる会社の新・健康経営 職場改革は生理・PMSケアから始めよう 内容紹介 生理・PMSなどによる労働損失は年4911億円! 生理・PMSのつらさに無関心な職場では、女性は定着せず、育たず、活躍することも簡単ではありません。 本書では、女性の働きにくさを理解し、女性の体調に寄り添った職場をつくることで、能力を発揮してもらい、組織も成長させる方法を豊富な事例とともに解説します。 |
