フォー・ノーツ株式会社 代表取締役社長、「人事の学校」主宰
A5判/248ページ/2000円+税/日本実業出版社

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 「人事評価が好き」と胸を張って言える管理職は少ないだろう。そもそも会社の評価制度が難しくてよく分からなかったり、部下へのネガティブなフィードバックがはばかられたりするなど、人事評価には問題が山積しており、多くの管理職が負担を感じているはずだ。本書は、500社以上の制度設計・導入などの経験を持つ人事コンサルタントの著者が、評価者・管理職向けに人事評価の運用について、その考え方と実践の「基本」を解説したものである。
■ 本書は全8章から成る。序盤の第1~3章では、人事評価の目的・意義、評価者としての使命や心構え、そもそも「マネジメント」とは何かなど、人事評価を行う上で前提となる知識や考え方を整理している。第4章は「タスクマネジメントと成果評価」と題し、主に目標管理制度における目標設定や進捗管理のポイントなどについて、目標管理シートを例示しながら説明する。第5章のテーマは「ヒューマンマネジメントと行動評価」で、評価に大きな影響をもたらす「人材育成」と「動機づけ」に重点を置き、行動評価の留意点などを解説している。
■ 後半は人事評価の実践的な内容に踏み込み、第6章では、評価者が陥りやすいエラーや、絶対評価・相対評価の特性、総合評価の考え方など、人事評価を行う際の要点に触れる。第7章では、評価面談時の留意事項や評価会議のポイントをまとめ、第8章では管理職が押さえておきたいコミュニケーションのコツを取り上げる。本書の特徴は、評価者に共通して求められる汎用的な知識やスキルを解説している点にある。自社の制度内容にかかわらず、評価に携わるすべての人にとって有用なものとなっている。
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内容紹介 人事評価制度の運用の中心は「評価者」です。評価者は目標を設定し、タスクを管理し、公平にしなければなりません。本書では「評価の超プロ」である著者が、評価者に必要な知識、運用法、心構え、メンバーとの適切なコミュニケーションをお教えします。 【目次】 |
