組織人事コンサルタント、exsentics株式会社 代表取締役
四六判/232ページ/1600円+税/合同フォレスト

BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ なぜ、部下は人事評価に不満を抱くのか——。多くの企業が直面する人事評価制度の課題について、本書は制度全般の設計や考え方ではなく「運用」に焦点を当て、ただの「査定ツール」から、会社を伸ばす「マネジメントツール」へと進化させるためのノウハウを解説している。
■ 人事評価制度が機能しない最大の理由は、評価制度がマネジメントシステムとして運用されていないことにある。そこで筆者は、目標管理における「目標設定」の認識を見直し、目標と達成基準を公開・共有することや、達成基準は「タスク」ではなく「現状からの変化」に着目することなどを重要視する。そして、マネジメントシステムとして機能させるためには、形骸化しない評価プロセスが必要である。そのポイントとしては、「評価対象は人ではなく、『成果』と『行動』に限定する」「評価プロセスの協働化で管理職を育成する」「評価を人材育成に活用し、評価に対する社員の意識を変える」などを挙げている。
■ 人事評価制度は小さな改善を繰り返し、運用から3年で定着させていく必要がある。運用における問題の多くは、「制度の目的・ルールの理解不足」「目標設定とフィードバックの実践能力不足」の2点に集約されるとし、これらの問題を解決するためには、実践機会が大切であると筆者は主張する。経営陣や管理職、人事担当者は、本書で示されている運用の工夫を参考に、多くの実践を積み重ねていってほしい。
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人事評価制度で伸びる会社、沈む会社 制度をつくるより大事な「運用」の仕組み 内容紹介 その評価に「納得感」はありますか?
評価制度をただの「査定ツール」から、会社を伸ばす「マネジメントツール」へと進化させましょう! 大手からベンチャーまで多くの企業を見てきた人事のプロが指南! 制度が飾りになったとき、会社は沈んでいく。 |
