基本プロセスを整理し、
二つのケーススタディーから実務上のポイントを確認
人手不足が叫ばれる昨今において、多くの企業が、優秀人材の獲得のために採用活動に注力している。しかし、企業が求める能力水準に達していないことが採用後に発覚し、中長期にわたって業務遂行上の問題が生じる場面も少なくない。そうした能力不足社員に対して、場当たり的に指導を行うのみでは一向に改善しないケースや、安易に解雇をした結果、訴訟により解雇無効の判断を下されるケースもあり、人事担当者にとって悩みの種の一つといえるだろう。
そこで本特集では、第一芙蓉法律事務所の西頭英明弁護士に、企業が求める業務遂行を果たせない従業員に対して、管理職や人事担当者としてどのように改善を促していくべきか、また、労働紛争への発展などを見据えて留意すべき点などについて解説いただいた。

さいとう ひであき
弁護士(日本・ニューヨーク州、第一芙蓉法律事務所)