株式会社プリマベーラ 経営サポート 事業部社長執行役、株式会社プリマベーラ 取締役会長
四六判/400ページ/2200円+税/あさ出版
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 人材不足が深刻化する現代において、企業組織の力を最大化するための育成は欠かせない。本書は「ヤバい仕組み化」に続く第2弾であり、人財教育に着目して、“仕組みが人を動かし、人が仕組みを磨くことで、成果の出る仕組み化経営” を目指す手法を伝授する。スキルだけでなく、精神論に陥りがちなモチベーションや、属人的に判断されがちなベクトルを、いかに仕組みとして整備するかに焦点を当てている。
■ 本書は全8章で構成され、章ごとに異なる角度から人財教育とその仕組み化について解説。著者が社長を務める株式会社プリマベーラ(編著者で創業者〔現取締役会長〕の吉川充秀氏)が編み出したノウハウが満載だ。例えば、第1章では「人財教育が成果につながる理由」として、考え方の基盤を共有。「社員の報告→社長の意思決定→社員が実施→社長がチェックする」という「決定サイクル」までもを仕組み化することが重要だとする。第6章では、社長と社員のベクトルを合わせるための勉強会のプロセスを紹介。「ベクトル用語集」を作成し、社員の考え方や価値観を擦り合わせていく。各章の最後にはポイントがまとめられており、後から内容を振り返る際にも有効だ。また、章末のコラムでは、吉川氏の実体験から得られたリアルな知見を紹介している。
■ 人材育成に悩む中小企業の経営者や、さらに成長したいビジネスパーソン、人事担当者にとっても、人財教育の仕組み化のノウハウや考え方、向き合い方から得られるものがあるだろう。著者が説く組織を「自走化」(決められたことを自分で行動すること)から、「自創化」(自分たちで考えて決めて、自分で行動すること)へ進化させるためのヒントとなるに違いない。
内容紹介 15期連続増収増益! 仕組みで人を教育し、成長した人がまた仕組みを磨く! マネジメント方程式「スキル×モチベーション×ベクトル」に紐づく、成果に直結する仕組みを余すところなく公開! |