2012年03月01日掲載

人事業務のアウトソーシング活用実態 - アウトソーシング先を選定した理由

 
 Q5  過去3年間の人事関連業務のアウトソーシング先(委託先)を選定した理由について、特に当てはまるものをお答えください(三つまで複数回答)。
 
 
 ■ 全 体
 

 アウトソーシング先(委託先)を選定した理由としては、「独自のノウハウやシステムを保有しているから」が31.8%と最も高い。以下、「価格が安いから」「自社の業務プロセスやITシステムに組み合わせた柔軟な対応が可能だから」がともに27.3%、「運営体制(十分な人数、管理・責任の所在等)がしっかりしているから」25.0%、「自社の関連会社だから」20.5%の順となっている[図表12]

 
 ■ 規模別
 

  規模別にみると選定理由の順位が変動する。規模別に最も高い割合の項目をみると、3000人以上は「自社の関連会社だから」(58.3%)、1000~2999人と100~299人では「独自のノウハウやシステムを保有しているから」(それぞれ39.1%、36.4%)、300~999人は「自社の業務プロセスやITシステムに組み合わせた柔軟な対応が可能だから」(36.7%)、100人未満は「運営体制(十分な人数、管理・責任の所在等)がしっかりしているから」「提供するサービスの範囲(種類や内容)が広いから」「スタッフのスキル(技能、保有する資格等)が高いから」がともに50.0%となっている[図表13]

人事関連業務におけるアウトソーシングに関するアンケート調査
労務行政研究所 編集部調査
本調査における「アウトソーシング」とは、単発的に業務を外注したり、派遣社員に業務を依頼するようなものではなく、年間単位など継続的に業務の一部または全部を外部(他社)に処理させるために委託し、委託業務の運営管理は自社以外の場所(他社)において行うものを指す。また、グループ内企業であるシェアードサービス会社へのアウトソーシングは含むが、シェアードサービスセンターのような社内の一組織で業務を行うようなものは含まない。