将来必要な人材を可視化・充足させるための
スキル情報活用の進め方
業務の複雑化・高度化に伴い、採用・育成・異動配置・評価・処遇といった各場面における従業員の能力の管理が難しくなっている。他方、人材不足に悩む企業も少なくないが、その実態として “量” よりも “質” の面で不足しているというケースも多い。
こうした状況を受け、スキルに着目した人材マネジメントへの関心が高まっている。特に近年は、欧米での取り組みを起源とした、スキル情報を基にした人材の可視化や採用・育成・異動配置の運用を行う、「スキルベース」の人材マネジメントの導入が各社で検討されつつある。従業員個人の成長だけでなく、組織全体の生産性向上や業務効率化につなげる狙いから、今日では多くの企業で検討すべき重要項目となっている。
しかし、雇用慣行や、それに基づく人材マネジメント上の優先課題が日本と異なる欧米型の在り方を、そのまま日本企業に当てはめてもうまくいかない可能性が高い。そこで本記事では、合同会社デロイト トーマツの細水太津彦氏、酒井雄平氏に、スキルベース人材マネジメントを日本企業の実務に寄せて捉え直し、実践的な構築方法について解説いただいた。

細水太津彦 (ほそみず たつひこ)
合同会社デロイト トーマツ シニアマネジャー