2025年10月24日発行 労政時報本誌  4107号 060頁

特集3

初任給の大幅引き上げに伴う在籍者賃金調整の実務

既存社員との水準の逆転、
管理職・非管理職間の格差縮小にどう対応するか

近年、人手不足による優秀人材の獲得に向けた新卒初任給の大幅な引き上げを行う企業が増えている。当所で毎年実施している「決定初任給調査」でも、初任給を前年度から「全学歴引き上げ」た企業が2年連続で8割超となった。また、初任給金額の大幅な引き上げを大々的に公表する企業のニュースも目にすることが多くなっている。
多くの会社では、能力や経験に基づく等級制度とそれにひも付いた賃金テーブルがあり、このような初任給の大幅な増額によって、入社2年目以降の在籍者の賃金調整を行わなければならない。そこで、具体的な在籍者賃金の調整方法について、クレイア・コンサルティング株式会社の針生俊成氏に解説いただいた。

針生俊成氏 針生俊成
はりゅう としなり
クレイア・コンサルティング株式会社 
取締役 CEO

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