2025年08月08日発行 労政時報本誌  4103号 086頁

特集4:本誌特別調査

2025年度決定初任給の最終結果

82.9%が初任給を「全学歴引き上げ」。
大学卒の水準は24万4602円で前年度比5.7%の上昇

労務行政研究所

2025年度の決定初任給について、当研究所では4月9日までに回答があった東証プライム上場企業197社の速報集計を行い、第4098号(25. 5. 9/ 5.23)で紹介している。その後、6月23日時点までの回答に基づき、東証プライム上場以外の企業も含めた最終的な集計を行った。
本調査では、初任給を全学歴引き上げた企業は82.9%であった。24年度に引き続き、初任給額は大幅な上昇傾向にあるといえる。若年労働力人口の減少に伴う新卒採用競争の激化や、物価上昇に伴う賃上げ機運の高まりなど、初任給の決定をめぐる状況は大きな転換点にある。特に大学卒では初任給額が非常に幅広い金額帯に分散するなど、世間相場がつかみにくくなる可能性も見えてきた。本調査が初任給の動向を把握する一助となるだろう。

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