入社後の活躍度予測や昇格試験、
社内の人材マッチングなどでAIを活用する3社
近年、AI(人工知能)は目覚ましい進化を遂げており、日常業務において「ChatGPT」をはじめとする生成AIサービスの活用に関心を寄せる担当者も多いだろう。人事領域でも、採用業務の効率化や離職率の低減、人材育成の高度化など、さまざまな効果を求めて活用を検討する企業は増加していると思われる。一方で、日進月歩の勢いで多種多様なサービスが生まれている中、AIの業務活用に当たっては、それぞれの機能や特性を十分に理解した上で、自社に即したものを選ぶ必要がある。社内で独自にシステムを構築する場合には、さらに検討すべき事項は広範に及ぶだろう。また、人事に関するデータは、企業が扱う情報の中でも特にセンシティブなものであることから、情報流出などに対する懸念やデータ活用に対する従業員の理解がハードルとなって、AIの導入が進まないケースもあると考えられる。
そこで本特集では、人事領域の多様な業務でAIの活用を推進する3社を取材し、取り組みの狙いや導入の進め方、データを取り扱う上での留意点などを紹介する。