自律的キャリア形成と学びの効果を最大化させる
研修施策の設計と運用
これまでの日本企業では、OJTによる人材育成を基本としつつ、社員の育成の方向性やキャリアパスを会社が決定し、階層別研修などで画一的にOff-JTを実施する教育体系を整備することが多かった。しかし、経営を取り巻く不確実性が増し、事業環境が急速に変化する中で、社員が主体となって学び、自律的にキャリアを形成していくことの重要性が増している。社員自身にとっても、職業人生の多様化・長期化が進む中で、学び続ける必要性は高まっているといえる。
一方で、社員が主体的に学ぶことを会社が支援し、学習効果を最大化させるためのポイントは多岐にわたる。例えば、自律的なキャリア形成に向けた意識を醸成するための制度設計や、教育プラットフォームの拡充、“受講しただけ” で終わらせないためのアフターフォロー施策の開発や導入など、さまざまな取り組みが考えられるだろう。
そこで本特集では、社員の主体的な学びを支援する企業3社を取材し、社員が自ら学ぶ仕組みづくりや、研修効果を高める工夫などを紹介する。後段では、研修での学びを現場につなげるための「研修の内製化」を通じた社員の行動変容について、OJTトレーナー研修や新人研修、社内講師育成などで多くの実績を有する島村公俊氏に解説いただいた。