2025年06月27日発行 労政時報本誌  4100号 065頁

特集3

人事労務担当者のメンタルヘルスケアを考える

業務の特殊性から生じる心理的な負荷に目を向け、
人事労務担当者自身のメンタルヘルスを守る

すべての企業にストレスチェックを義務化する改正労働安全衛生法が2025年5月に成立するなど、職場でのメンタルヘルス対策は今後も一層強化される。一方で、対策を担う中心となる人事労務担当者自身のメンタルヘルスは十分に守られているだろうか。人事労務担当者は、その業務の特徴や、社員から相談を受けたり、職場のトラブルに対応したりする立場上の事情により、他の職種とは異なるストレスを抱えがちであると考えられる。
そこで本記事では、特定社会保険労務士、公認心理師として労働法領域と心理領域の双方から職場支援を行う株式会社イソシアの舘野聡子氏に、人事労務担当者のメンタルヘルスについて、人事労務担当者が抱えるストレスの特殊性や、ストレスが及ぼす影響、ケアにつながりづらい背景などを整理いただいた。さらに、人事労務担当者のメンタルヘルスを守るために、組織としてできるケアと、自らを守るセルフケアについて解説いただいた。

舘野聡子氏 舘野聡子
たての さとこ
株式会社イソシア 代表取締役 オフィスブリーゼ 代表
特定社会保険労務士・公認心理師

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