81.3%が初任給を「全学歴引き上げ」。
大学卒の水準は23万1127円で前年度比4.8%の上昇
労務行政研究所
2024年度の決定初任給について、当研究所では4月10日までに回答があった東証プライム上場企業152社の速報集計を行い、第4077号(24. 5.10/ 5.24)で紹介している。その後、6月24日現在で東証プライム上場以外の企業も含めた最終的な集計を行った。
これによると、初任給を全学歴引き上げた企業は81.3%、同据え置いた企業は15.5%であった。初任給を全学歴引き上げた企業の割合は、22年度は34.9%であったが、23年度は70.5%と大幅に上昇し、24年度はさらに上昇して81.3%となった。初任給の平均額は大学卒23万1127円、高校卒19万1455円(ともに総合職・一般職といった区分のない一律設定の場合。以下同じ)で、同一企業における前年度の水準と比べて、それぞれ1万544円・4.8%、1万490円・5.8%の上昇となった。