2022年04月22日発行 労政時報本誌  4034号 014頁

特集1:本誌特別調査

メンタルヘルス対策の最新実態

労務行政研究所では2022年2月に、「企業のメンタルヘルス対策に関する実態アンケート」を実施しました。以下では、『労政時報』第4034号(22.4.22)で掲載した調査結果の主なポイントをご紹介します。

■主な調査項目に見るポイント

メンタルヘルス対策の実施状況:97.7%の企業が何らかの施策を実施。施策の実施内容(複数回答)としては、「ストレスチェック」が94.9%で最多、「メンタルヘルスに関する相談体制の整備」が85.1%で続く
直近3年間(2019~2021年)におけるメンタルヘルス不調者の状況:メンタルヘルス不調により1カ月以上欠勤・休職した社員がいる企業は91.9%
「職場復帰支援プログラム」の設定状況:「設定している」企業は53.9%。実施施策(複数回答)は、「残業・深夜業務の禁止」が93.7%で最多
「休職期間満了による退職・解雇」の定めとその期間:就業規則等で「休職期間満了による退職・解雇」を定めている企業は95.6%。欠勤・休職開始から退職までの期間は「2年」が17.8%で最多
ストレスチェックに関する業務の外部委託状況:「一部」あるいは「すべて」外部委託する企業は89.7%
ストレスチェックの受検率、実際に高ストレス者に選定された受検者の割合:受検率8割以上の企業が92.1%を占める。実際に高ストレス者に選定された受検者の割合は「10~15%未満」が39.1%で最多
高ストレス者に対する面接指導:医師による面接指導が必要とされた社員がいた企業は66.3%。うち、実際に面接指導を受けた社員の割合は、「2%未満」が約3分の1を占める
新型コロナの流行と社員のメンタルヘルスへの影響:新型コロナの流行により社員のメンタルヘルスが「悪化した」と回答した企業は30.4%

■メンタルヘルス対策の実施状況

 健康保険組合や外部の専門機関を利用して実施しているケースも含め、メンタルヘルス対策を何らか「実施している」企業の割合は97.7%となった[図表]
 具体的な実施内容(複数回答)では、「ストレスチェック」が94.9%で最も多く、以下、「メンタルヘルスに関する相談体制の整備」85.1%、「社内報、イントラネットなどによる情報提供」50.3%が続いている。規模別に見ても、上位2項目は共通であり、3番目に多い項目では、1000人以上は「社内報、イントラネットなどによる情報提供」が67.8%、300~999人と300人未満は「メンタルヘルス不調者の勤務や処遇、職場復帰支援に関する内規・マニュアル等の設定」でそれぞれ56.6%、38.9%となっている。

[図表]メンタルヘルス対策の実施状況

【調査要領】

1.調査時期:2022年2月7日~18日

2.調査方法:WEBによるアンケート

3.調査対象:「労政時報」定期購読者向けサイト「WEB労政時報」の登録者から抽出した人事労務担当者2万5186人。

4.集計対象:前記調査対象のうち、回答のあった303社(1社1人)。規模別の内訳は、1000人以上59社、300~999人129社、300人未満115社(うち50人未満14社)。



『労政時報』第4034号(2022.4.22)の特集記事

1.メンタルヘルス対策の最新実態(労務行政研究所)

2.東芝の働き方改革推進、副業制度の導入

3.同一労働同一賃金対応 不合理な待遇差を点検・説明する際のポイント

4.実務視点で読む 最近の労働裁判例の勘所(令和3年下期)

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