上村紀夫 著
株式会社エクシリア 代表取締役
四六判/272ページ/定価1580円+税/クロスメディア・パブリッシング
株式会社エクシリア 代表取締役
四六判/272ページ/定価1580円+税/クロスメディア・パブリッシング

■ 組織の病――辞める人、ぶら下がる人、潰(つぶ)れる人が増加するなど、組織が抱えるさまざまな課題を、著者は"病"と表現する。そして、組織の中で病に広く侵された箇所を"組織の病巣"と呼び、その原因を「マイナス感情の蓄積」に見る。本書では、医師・産業医として、そして経営コンサルタントとしても活躍する著者が、組織が病んでいくメカニズムを明らかにした上で、効率よく病巣を取り除き、そこで働く人と組織を活性化するための戦略を伝授する。
■ マイナス感情とは、「あきらめ」「落ち込み」「不安」「怒り」など、多くの人が経験しているネガティブな感情を指す。マイナス感情の恐ろしい点は、インフルエンザウイルスのように「組織全体に広がっていく」ことだと指摘した上で、①感染、②発症、③伝染という3ステップで説明していく。ケーススタディーも豊富で、マイナス感情の蓄積が問題として顕在化した事例を読み進める中で、問題をより身近なものに感じられるだろう。
■ 本書の後半では、"組織の病巣"を効率よく取り除き、組織を活性化させるための「ターゲティング戦略」を提示する。ターゲティング戦略の基本はWHO(誰に向けた施策なのか)、WHAT(どの課題に優先的にアプローチしたいのか)、HOW(どのようなアプローチをするのか)の三つであると定義し、「離職」をテーマに取り上げ、有効なアプローチのノウハウを解説していく。離職やメンタルヘルス不調、ぶら下がりなど、多くの企業が抱える課題を解決するためのヒントが詰まった一冊である。
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「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする? 内容紹介 働き方改革は逆効果!? 優秀さよりポテンシャルが重要!? 良い人材が健全に定着する組織を科学的に作る方法 離職、生産性やモチベーションの低下、心身の不調、人間関係のトラブル、ハラスメント……いま、経営者や人事担当者、マネジャー、チームリーダーの多くが、「人」にまつわる問題に悩まされています。 本書は、医師でありながら経営学修士(MBA)を取得し、産業医・経営コンサルタントとして活躍する著者が、それら「組織の病」の原因と対策を徹底解剖。 定量的データ分析と経営学・医学・心理学の専門知識に基づき、病の原因である「マイナス感情」の蓄積プロセスを解き明かします。 さらに、組織改善のために必須であるにも関わらず、 多くの組織が実施していない「組織内ターゲティング戦略」=「マーケティング思考に基づき、対応する人材を絞る(優先順位をつける)」方法を具体的に解説します。 |