①アウトソーシング利用状況
「現在、利用している」企業は53.0%。3000人以上の企業では61.1%に達する[図表2]。
②アウトソーシングを利用していない企業の理由
「社内で対応できているので必要ない」54.0%、「費用対効果が期待できない」52.0%[図表3~4]。
③アウトソーシングしている具体的な業務
ベスト3は、「給与計算・社会保険業務」76.5%、「管理職研修」50.8%、「新入社員研修」41.7%[図表5~8]。
④アウトソーシングしている業務に対する評価
「ほぼ期待どおり」が大勢を占める[図表9~11]。
⑤アウトソーシング先(委託先)を選定した理由
「独自のノウハウやシステムを保有しているから」31.8%、「価格が安いから」「自社の業務プロセスやITシステムに組み合わせた柔軟な対応が可能だから」がともに27.3%[図表12~13]。
⑥アウトソーシングの効果
「専門的知識・技術・人材の不足が補充できた」30.3%、「人件費が削減できた」27.3%、「業務プロセスの改善ができた」「業務量の変動に対する弾力的な対応ができた」がともに25.0%[図表14~15]。
⑦アウトソーシングするに当たっての自社の課題
「アウトソーシングを委託する業務範囲の特定・切り分けが難しい(業務のマニュアル化・標準化が難しい・面倒)」53.4%、「自社内にノウハウが蓄積できない(自社内で人材が育たない)」52.6%[図表16~17]。
⑧アウトソーシング利用企業の今後の利用方針
「アウトソーシングを継続(再開)したい」が69.7%[図表18]。
⑨アウトソーシング未利用企業の今後の利用意向と業務
「分からない」が44.0%、「利用したいと思わない」と明確な否定が37.0%[図表19]。利用意向で「利用したい」「分からない」と回答した企業に支持されたのは「給与計算・社会保険業務」で66.7%[図表20~22]。
⑩外部業者を調べる際の情報入手方法
「インターネットで検索」が76.7%と、2位以下の「セミナーに参加」46.1%、「専門誌」34.9%を大きく引き離している[図表23~24]。
⑪関心のある法人向けのサービス
1位「教育・研修、セミナー」46.6%、2位「健康相談・管理(メンタルヘルス)」43.1%、3位「人事制度のコンサルテーション」37.9%[図表25~26]。
人事関連業務におけるアウトソーシングに関するアンケート調査
労務行政研究所 編集部調査
本調査における「アウトソーシング」とは、単発的に業務を外注したり、派遣社員に業務を依頼するようなものではなく、年間単位など継続的に業務の一部または全部を外部(他社)に処理させるために委託し、委託業務の運営管理は自社以外の場所(他社)において行うものを指す。また、グループ内企業であるシェアードサービス会社へのアウトソーシングは含むが、シェアードサービスセンターのような社内の一組織で業務を行うようなものは含まない。