東京商工リサーチが8日発表した2026年度上半期(4~9月)の企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同期比3・9%増の5373件だった。長引く物価高や人件費の高騰が経営を圧迫し、13年ぶりの高水準となった。担当者は、中東情勢や金利上昇の影響が広がるにつれて「体力のない企業が一層淘汰される」と指摘した。負債総額は23・6%増の8561億円だった。
従業員10人未満の企業の倒産件数が全体の9割を占め、負債額は1億円未満が8割近くに上った。中小企業が慢性的に悩む人手不足関連の倒産は17・1%増の240件で過去最多となった。うち人件費高騰が130件を占めた。物価高による倒産は17・8%増の436件だった。
産業別では、10のうち6産業が前年同期を上回った。最多のサービス業は3・7%増の1828件となり、建設業が1035件で続いた。27年4月には飲食料品の消費税減税が予定され、飲食店は「外食離れ」による影響も懸念される。
地域別では東北、中国、四国以外の6地区で前年同期を上回った。増加率は北海道が14・6%で最も高く、続く九州は7・0%だった。
今後の見通しは、中東情勢の混乱を受けた原油などの調達コスト増の影響が倒産件数にも表れると指摘。日銀の利上げに伴う企業の借入金利上昇の影響も下半期から表面化するとの見方を示した。
同時に発表した9月の倒産件数は前年同月比4・8%減の831件で、4カ月ぶりに減少に転じた。
(共同通信社)
2026年10月08日 共同通信社