2026年07月27日  共同通信社

最低賃金1100円台後半 物価高配慮で引き上げへ 労使、月内決着目指す

 最低賃金の2026年度改定目安額を決める国の審議会は27日、東京都内で5回目の小委員会を開いた。労使ともに引き上げが必要だという認識で一致。現在の全国平均時給1121円から1100円台後半に引き上げる目安を示す公算が大きくなった。物価高騰に苦しむ労働者の生計費を重視しつつ、中小企業の経営にも一定の配慮をしているとみられる。27日夜まで審議を続けたが、結論は持ち越した。次回の小委員会は28日。月内の決着を目指す。
 23日の小委員会で、労働者側は食料品の価格高騰などを背景に、1121円の6・7%に相当する75円の引き上げを要求。経営者側は、中小・零細企業の26年賃上げ率約3%を上回る額に理解を示した。双方の主張には隔たりがあるが、1150円を超え1200円には届かない範囲で交渉が続いているとみられる。
 最低賃金は毎年度、改定する。国の審議会が目安を示した後で、都道府県ごとの地方審議会が地元の改定額を決定。例年では10月以降、順次適用している。現在の最高は東京(1226円)で、最も低いのは高知、宮崎、沖縄3県の1023円。
 前回25年度は、国の審議会による目安が全国平均63円の引き上げ。地方審議会を経た改定額は66円増で、現在の全国平均は1121円となっている。
 目安額は都道府県をA-Cの3区分で示す。労働者側は今回、高知など3県と東京で203円ある地域間の格差に関しても、200円未満にするよう主張。東京など都市部のA区分の引き上げ幅を74円、28道府県が該当するB区分は76円、高知など3県が含まれるC区分は78円とするよう求めている。区分別の行方も焦点になる。
(共同通信社)