厚生労働省が7日公表した5月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は、前年同月に比べ1・4%増え、5カ月連続でプラスになった。5カ月以上増加が続くのは2021年以来(2~8月の7カ月連続)。春闘の波及などを中心とした賃上げが物価上昇を上回った。ガソリン価格を抑える補助金などの政策的な効果も寄与したとみられる。
上げ幅は2・0%増の4月より縮小した。厚労省の担当者は「今年の5月は平日が少なく、勤務日が減ったことが要因の一つと考えられる」と説明した。中東情勢に伴う資材不足、物価が高騰する懸念はなお残っており、「影響を注視する」としている。
名目賃金に当たる現金給与総額は31万1165円で3・2%増。3%以上のプラスは4カ月連続となり、34年2カ月ぶり。現金給与総額の内訳は、所定内給与が27万5942円で3・0%増えた。残業代などの所定外給与は2・9%増の2万3円だった。
統計に用いる消費者物価指数は1・7%増。ガソリン価格を抑える補助金や、高校授業料無償化の拡充が、物価上昇に一定の歯止めをかけたとみられる。
就業形態別の現金給与総額はフルタイムの一般労働者が3・5%増の40万312円、パートタイム労働者は1・5%増の11万3759円だった。
(共同通信社)
2026年07月07日 共同通信社