2026年02月25日  共同通信社

不正告発医師の解雇は無効 熊本地裁「方法は相当」

 くまもと県北病院(旧公立玉名中央病院、熊本県玉名市)で同僚医師の不正を関係自治体や県警に告発した男性医師(62)が、2023年に諭旨解雇された処分は不当だとして地位確認などを求めた訴訟の判決で、熊本地裁は25日、告発の方法は相当だったとして解雇は無効と認め、未払い賃金など2千万円余りの支払いを命じた。
 判決理由で川崎聡子裁判長は、同僚が自身に向精神薬「エチゾラム」を通常の2倍量処方していたのに診察や手術をしており、原告は重大な医療事故が発生すると考えたと指摘した。
 判決によると、原告の和田孝浩医師は20年、同僚の処方箋偽造を理事長に伝えたが、口頭注意にとどめられた。21年、玉東町長に報告し、同僚は戒告の懲戒処分を受けた。和田さんは同僚の処方箋コピーを不正入手し告発したことなどを理由に、23年12月に解雇された。
 病院は取材に「判決が届いていないので、コメントは差し控える」とした。
(共同通信社)