経団連の筒井義信会長と連合の芳野友子会長は27日、東京都内で面談した。2026年春闘の見通しや課題を巡り意見を交わし、労使交渉が事実上スタート。過去3年間は高い賃上げ率が続いており、今年も連合が求める5%以上の水準を維持できるかどうかが焦点となる。業績改善が伴わずに人材確保や退職阻止を目的に賃金引き上げを迫られる中小企業の「息切れ」も表面化しており、大企業との格差是正が課題だ。
経団連は、26年春闘の経営側指針「経営労働政策特別委員会報告(経労委報告)」で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の検討を「賃金交渉の標準」と位置付けた。会員の大手企業などにベアを前提とした労使協議を求めた。
連合は、中小企業を含めた全体の賃上げ率目標を3年連続で5%以上に設定した。中小企業の労組は6%以上とするよう促した。
25年春闘の大企業の賃上げ率は平均5・39%(経団連集計)。23年は3・99%、24年は5・58%だった。一方で中小企業(日本商工会議所の集計)は4・73%にとどまった。「300人以下」は4・47%、「20人以下」は4・02%で、大手との開きは大きい。
(共同通信社)
2026年01月27日 共同通信社