2025年10月23日  共同通信社

春闘要求「5%以上」維持 実質賃金上昇、目標前面に 連合方針、物価高踏まえ

 連合は23日、2026年春闘の基本構想を発表した。賃上げは25年春闘に続き、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を「3%以上」、定期昇給分と合わせて「5%以上」とする要求を維持。物価変動を考慮した実質賃金を「1%上昇軌道に乗せる」との目標を前面に掲げ、物価高やトランプ米政権の関税措置を踏まえて中長期的な視点から賃上げの流れを継続・拡大させる方針を示した。

 大手との賃上げ格差是正のため、中小企業の労働組合に関しては25年春闘と同様、1%上乗せして「6%以上」の要求とした。

 政府は6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太方針」で「1%程度の実質賃金上昇を定着させる」としており、足並みがそろった形だ。

 連合の芳野友子会長は記者会見で「賃上げは1年で終わるものではない。着実に5%以上を積み重ね、賃上げが当たり前の社会をつくっていく」と話した。

 基本構想では「2年連続で5%台の賃上げが実現したものの、生活向上を実感している人は少数で、個人消費が低迷している」と指摘。実質賃金を持続的に上昇させることが経済の安定と好循環の鍵になるとして「中小企業などとの格差是正が不可欠だ」と強調した。

 契約社員やパートなどの非正規労働者の賃上げは、初めて「7%以上」と数値で明記。雇用形態を問わず適用される企業内最低賃金は、25年春闘よりも50円多い「時給1300円以上」を目指す。

 基本構想に基づく闘争方針は11月の中央委員会で正式決定する見通し。

 連合傘下の労組は25年春闘で平均5・25%の賃上げを達成。一方で中小は4・65%にとどまった。厚生労働省が今月8日に公表した8月の毎月勤労統計調査によると、1人当たりの実質賃金は8カ月連続のマイナスだった。

(共同通信社)