2025年09月18日  共同通信社

3社に1・5億円賠償命令 札幌地裁、建設石綿訴訟

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどを患ったとして、元労働者や遺族計17人が建材メーカー15社に計約2億3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は18日、太平洋セメント、ニチアス、エーアンドエーマテリアルの3社(いずれも東京)に計約1億5千万円を支払うよう命じた。
 判決理由で小野瀬昭裁判長は、屋内作業での被災者について、遅くとも1974年には作業者が石綿関連の病気を患う危険を具体的に予見でき、75年時点で「警告表示義務を負担するに至った」と指摘した。
 一方、屋外での作業者や改修・解体業者については「罹患の予見は困難だった」などとして賠償責任を認めなかった。
 弁護団は判決後の集会で、賠償額は全体的に従来の判決より上回っていると評価。一方で、要件を満たさないとして請求が退けられた原告もおり「不当だ」と強調した。
 弁護団によると、北海道の集団訴訟第4陣。
(共同通信社)