日本生命保険は8日、企業年金保険の配当率を引き上げる方針を明らかにした。企業から預かった資金残高が最も多い「確定給付型」の主要商品の場合、契約者に約束する予定利率と配当率を合算した利回りは現在の1・35%から1・4%に上げる。日銀がマイナス金利政策を解除し、運用環境が改善していることを反映させる。
確定給付型で引き上げ対象となるのは、契約する約5千社。2024年度に預かっている残高にさかのぼって適用する。利回り1・4%になる主要商品では、2年連続での配当率引き上げだ。
企業年金は、公的年金の国民年金や厚生年金とは別に企業が運用する私的年金。企業から資金を預かって運用し、従業員の年金に充てる。企業年金を巡っては、明治安田生命も予定利率を引き上げている。
(共同通信社)