26年卒大学生、内定率61% 過去最高、選考早期化進み

 大手人材サービス業のインディードリクルートパートナーズ(東京)は10日、2026年卒業予定の大学生の就職内定率が今月1日時点で61・6%だったと発表した。現行の採用日程になった17年卒以降で最高。前年同時期の25年卒と比べ3・5ポイント増だった。人材獲得競争に伴う選考の早期化が進んでいる。
 内定先は「情報通信業」が28・7%で最多。次いで「製造業(機械以外)」が15・6%、「機械器具製造業」13・8%など。文理別の内定率は、文系59・6%、理系65・9%だった。内定がある学生の55・7%は、2社以上から得ていた。
 エントリーシートの提出時期や、最終面接の時期なども、25年卒と比べ早まっていた。
 同社リサーチセンターの栗田貴祥上席主任研究員は「学生の自己分析や企業研究が十分でないまま内定が出てしまえば、ミスマッチで入社後の早期退職にもつながりかねない」と指摘。選考過程の中で、両者がコミュニケーションを深めることが重要だとしている。
 調査は1~4日にインターネット上で実施し、大学生1004人が回答した。
(共同通信社)