賃上げ率、中小5%台回復 連合傘下、3回目集計

 連合は3日、今春闘での傘下労働組合の賃上げ要求に対する企業側回答について、3回目の集計結果を公表した。平均月額1万7358円で、賃上げ率は5・42%だった。3月21日公表の2回目で5%台を割った中小労組が1万3360円で、5・00%に回復した。
 芳野友子会長は記者会見で「高水準を維持できている」と評価。中小の大台回復に関しては「人手不足などの課題がある中、人への投資が重要との認識が結果に表れているのではないか」と分析した。
 連合によると、4月1日時点の計2485労組の回答をまとめた。3月14日公表の1回目は全体5・46%、2回目は5・40%だった。
 今回集計で組合員300人未満の中小は1441労組。1回目5・09%、2回目4・92%で、最終集計まで5%台を維持すれば33年ぶりとなる。
 また、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)額が明確だった1986労組は、1万2274円、3・82%だった。
(共同通信社)